飲食からの転職は難しい?飲食正社員の末路と失敗しない抜け方

飲食からの転職は難しい?飲食正社員の末路と失敗しない抜け方
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夜の23時すぎ。最後のお客さんを送り出したあとの厨房で、油でベタベタになったシンクを洗いながら「これ、あと何年続けるんだろう?」と考えていました。

朝9時に店に入って、休憩は昼の1時間だけ。家に帰ったらシャワーを浴びて寝るだけで、目が覚めたらまた仕込み。土曜の夜に友だちから飲みに誘われても、「ごめん、仕事」としか返せない。


あなたも今、似たような毎日を送っていませんか?

  • 土日も祝日も、世間が休む日ほど忙しい
  • 店長や先輩を見ていると、10年後の自分の給料と生活が見えてしまう
  • 人が辞めるたびに、自分の休みが削られていく
  • 辞めたいけど「飲食しかやってない自分を雇ってくれる会社なんてあるのか」と思うと、動けない

いちばん重たいのは、最後の一つだと思います。なので、先に答えを書いておきます。



飲食出身だから転職できない、ということはありません。

つまずく人は「飲食が嫌だ」という理由だけで次の仕事を選んでしまうので、別の業界でもまた辞めることになる。

それが「飲食からの転職は難しい」と言われるものの正体です。

PAPAO
PAPAO

なぜそう言い切れるのか。私自身が、まさにその失敗をした本人だからです。



私は飲食店の正社員を3社経験しています。3社合わせても半年もたなかった側の人間です。料理人と名乗れるような経歴ではありません。何年も修業を積んできた本職の人の前で言ったら、げんこつを食らいそうです。

そのあと、飲食を抜ければ楽になると思って別の仕事に移り、そこでも試用期間中に辞めました。一度や二度ではありません。

ようやく続く仕事にたどり着いたのは、そのずっと後です。今は、転職してくる人を面接して、採るかどうかを決める側にいます。

辞める側と採る側の両方をやってきたから、これだけは言えます。

選び方さえ間違えなければ、18時に仕事を終えて、夜7時には家で夕飯を食べて、土日は普通に休む。そんな生活は、飲食出身でも十分に手が届きます。


MAMAO
MAMAO

飲食しかやってこなかった人なんて、他の業界じゃ相手にされないんじゃないですか?


PAPAO
PAPAO

面接する側から言うと、飲食出身ってだけで落とすことはありませんよ。



この記事を読み終えるころには、次の3つがはっきりしているはずです。

  • 今の店で働き続けたら、5年後の自分がどうなっているか
  • 飲食の経験を持って、どんな仕事に移れるのか
  • 同じ失敗を繰り返さないために、明日から何をすればいいか



まずは、飲食業界が今どうなっているのかを、数字で確認するところから始めます。


飲食正社員の末路は本当か?倒産・年収・離職率で見る飲食業界の現実

飲食正社員の末路は本当か?倒産・年収・離職率で見る飲食業界の現実


「飲食正社員の末路」なんて大げさだ、と思うかもしれません。

そこでこの章では、印象ではなく数字で、飲食業界が今どうなっているかを確認します。

見るのは「倒産」「年収」「離職率」の3つです。

今の店で働き続けたら、5年後・10年後の自分がどうなっているのか。それを考える材料にしてください。

①飲食店の倒産件数は過去最多ペース【帝国データバンク調査】

最初に見てほしいのは、店そのものがなくなるリスクです。

帝国データバンクの調査によると、飲食店の倒産は2024年に894件と過去最多を更新しました。

2025年に入っても増加傾向は止まらず、年間で900件に達し前年を上回って最多を再更新。

2026年に入ってもその波は続いており、上半期(1〜6月)だけで473件を記録し、前年同期(458件)を超えて上半期として4年連続で過去最多となりました。

業態別では居酒屋(酒場・ビヤホール)が最も多く、ラーメン店や町中華を含む中華料理店なども高水準で推移しています。

原因は、食材費・光熱費・人件費の値上がりです。値上げすればお客さんが離れ、値上げしなければ利益が消える。大手チェーンは耐えられても、中小の店から順に限界を迎えています。

働いている店が潰れたら、正社員でも翌月から給料はゼロです。

店が潰れるかどうかは、あなたがどれだけ頑張ったかでは決まりません。

「正社員だから安定している」は、飲食では店次第です。

②飲食業の正社員の年収・給与は全体平均より低い【厚生労働省・国税庁】

次はお金の話です。

今の給料が安いかどうかより、この先上がるかどうかを見てください。

厚生労働省の職業情報サイト(job tag)によると、飲食チェーン店で働く正社員の全国平均年収は約358万〜371万円となっています。

一方、国税庁の民間給与実態統計調査(直近の公表データ)では、あらゆる職種を含めた正社員全体の平均給与は545万円にのぼります。


調査方法や対象が異なるため単純比較はできませんが、両者の間には170万〜180万円前後の開きが存在しています。

PAPAO
PAPAO

給料が上がりにくいのには理由があります。


1店舗の売上は「席の数×お客さん1人あたりの単価×1日に何回転するか」で上限が決まります。

席は増やせないし、値段を上げればお客さんが減る。売上の上限が決まっている以上、そこから払われる給料にも上限があります。

試しに、今の店の店長や、5年先輩の社員の給料を思い浮かべてみてください。

その金額が、今の店で働き続けたあなたの5年後の給料です。

それで納得できるなら、続けるのも立派な選択です。納得できないなら、動く理由はもう十分あります。

③離職率の高さと人手不足が長時間労働を生む悪循環

3つ目は、人が辞め続ける問題です。これが、あなたの労働時間に直接はね返ってきます。

厚生労働省の雇用動向調査では、宿泊業・飲食サービス業の離職率は毎年、全産業でトップクラスです。

PAPAO
PAPAO

1年のうちに、働いている人のおよそ4人に1人が辞めている計算になります。


人が辞めると、残った人の負担が増えます。

負担が増えると、また人が辞める。

求人を出しても人が来ないので、空いたシフトは社員が埋めるしかありません。

私がいた店の「朝9時から夜23時」も、誰かが意地悪で決めた時間ではありませんでした。

人が足りない店で営業時間を回そうとすると、社員の時間で埋めるしかない。

今の店で人が辞めるたびに自分の休みが削られているなら、それは個人の頑張りではどうにもならない状態です。

倒産、上がらない給料、辞めていく同僚。この3つが重なっているのが、飲食正社員の「末路」と言われるものの中身です。

PAPAO
PAPAO

では、その中にいた私はどうなったのか。ここからは私自身の話をします。


私が飲食店の正社員を3社・半年で辞めた理由

私が飲食店の正社員を3社・半年で辞めた理由


先に言っておくと、これは成功談ではなく失敗談です。

あなたが同じ失敗をしないための材料として、遠慮なく反面教師にしてください。

朝9時から夜23時、休憩1時間の長時間労働

まずは、私がなぜ飲食を選んだのかからお話しします。

当時の私は、新卒の内定を自分から蹴って、フリーターと正社員を行ったり来たりしていました。職人の仕事もやってみたものの続かず、次に選んだのが飲食です。

理由は単純で、「スーツを着る仕事だけは絶対に嫌だった」から。

あとは「いつか自分の店を持てたらかっこいい」という、ぼんやりした憧れくらいです。

料理の経験は、自炊で野菜たっぷりの味噌汁を作る程度。

それでもキッチンを希望したのは、接客に向いていない自覚があったからです。私は感じのいい人には愛想よくできますが、嫌な相手にはこっちも喧嘩腰になってしまう。ホールに出ていたら、たぶん初日でお客さんと揉めていました。

実際に入ってみると、朝9時に出勤して、閉店後の清掃と翌日の仕込みまで終わると23時すぎ。

休憩は昼の1時間だけです。ランチのピークは、伝票を見て、手を動かして、皿を出すだけの流れ作業でした。「料理は愛情」なんて考える余裕は1秒もありません。

1日14時間、同じ作業の繰り返し。

PAPAO
PAPAO

飽きっぽい私には、体より先に気持ちが限界を迎えました。


2社目・3社目の飲食店でも働き方は同じだった

1社目を辞めたとき、私は「店がハズレだっただけ」だと思っていました。

そこで2社目、3社目と移りました。でも結果は同じです。料理のジャンルが変わっても、店の雰囲気が変わっても、朝から晩まで店にいる働き方は変わりませんでした。

前の章で書いたとおり、これは店の問題ではなく、人数と営業時間で決まる業界の仕組みの問題だったからです。

3社目を辞めたとき、ようやく分かりました。合わなかったのは「その店」ではなく、「飲食という働き方」でした。3社合わせて、半年ももちませんでした。

\辞めたいのに言い出せない。その気まずさの外し方、全部書きました/
試用期間中に辞めたい!気まずい・言えないを解決する全手順|20代で12回辞めた採用担当が解説



飲食業から異業種の営業職へ。それでも続いたのは倉庫の仕事だった

ここからが、この記事でいちばん伝えたい話です。

飲食を辞めたあと、私はもっと大きな失敗をしました。

しばらくブラブラしたあと、次に就いたのは、あれほど嫌がっていたスーツを着るオフィスワークの営業職でした。スーツが嫌で飲食に行ったのに、飲食が嫌でスーツに戻ったわけです。

そしてその営業職も、試用期間中に辞めました。1社ではなく、何社もです。

理由は飲食のときとまったく同じで、「今の仕事が嫌だ」という気持ちだけで次を選んでいたからです。

嫌なものから逃げただけなので、次の職場でも別の嫌なものが見つかって、また辞める。その繰り返しで、正社員として辞めた会社は最終的に29社になりました。


ようやく「職歴」と呼べるものになったのは、営業職に応募したら、面接で倉庫の仕事を勧められた会社です。

最初は「倉庫じゃない部署に行きたい」と愚痴を言うだけで、何もしませんでした。

でも仕事を覚えるうちに、不良品が多く入ってくる仕入れのやり方に、直せるところが見えてきました。そこから改善案を出し続けたら、一部が採用され、上司が推してくれて、本社の仕入れ部門に引き上げてもらえました。

PAPAO
PAPAO

抜け出せたのは業界を変えたからじゃなく、目の前の仕事で自分から動いたからでした。


この遠回りを、あなたにはしてほしくありません。

そのためにも、次は「今の私」が面接する側として、飲食出身の人をどう見ているかをお話しします。


飲食からの転職は難しい?採用側から見た飲食業出身者の評価

飲食からの転職は難しい?採用側から見た飲食業出身者の評価


今の私は、採用担当として応募書類に目を通し、面接をして、採るかどうかを決めています。

その立場から言うと、「飲食からの転職は難しい」は半分が思い込みで、半分は本当です。

「飲食出身だから不利になる」は思い込み。「年齢と転職理由によっては落ちる」は本当。

この2つを分けて説明します。

飲食業の経験だけで不利になることはない

まず、「飲食出身だから」という理由で落とされることはありません。

書類を見るときに私が気にするのは、どの業界にいたかより、どう辞めてきたか、そして職歴の空白がどれくらいあるかです。

前職が飲食だからという理由で書類を落としたことは一度もありません。

未経験の職種で人を採るとき、知りたいのは「前の業界で何をしてきたか」より「うちで何をしたいのか」です。

ここがはっきり言える人なら、飲食出身でも書類は普通に通ります。


面接で「さすが接客経験者」と評価される応募者の特徴

むしろ飲食出身の人のほうが、面接で他の応募者より有利になる場面があります。

オフィスワークの側から見ていると、面接の最初の数分で「ああ、さすがサービス業にいた人だな」と思う、感じのいい応募者がいます。実際に、そういう人を採用したこともあります。

飲食で毎日お客さんの前に立ってきた人は、次のようなことを特に意識しなくてもできています。面接では、これがそのまま強みになります。

  • 部屋に入ったときのあいさつと笑顔が、作った感じにならない
  • 相手の話にうなずきや相づちを入れながら、最後まで聞いてから答える
  • 相手の話し方や雰囲気に合わせて、声の大きさや言葉遣いを変えられる


私が新人を見るときも、最初に見るのは受け答えの感じと返事の速さです。

ここがいい人は、仕事を覚えたあとも動きが早い。だから面接で受け答えの感じがいい人は、それだけで「入ってからも大丈夫そうだ」と思えます。

ただし、飲食出身なら全員がそうだというわけではありません。人によります。

だからこそ、接客で身についた受け答えを面接の場で出せれば、それだけで「この人と一緒に働きたい」と思わせられます。

不利になるのは経歴より年齢と転職理由

一方で、飲食出身の人がつまずく理由もはっきりしています。業界ではなく、次の2つです。

1つ目は年齢です。
20代なら未経験歓迎の求人がたくさんありますが、30代に入ると「何ができるか」を具体的に聞かれる場面が増えます。

2つ目は転職理由です。
面接で「長時間労働が嫌で」「休みがなくて」だけを話すと、採る側は「うちにも忙しい時期はある。そのときまた辞めるのでは」と考えます。これは飲食に限らず、どの業界から来た人でも同じです。


見られているのは「飲食出身かどうか」ではなく、「何歳で、なぜ辞めるのか」。そう分かれば、準備すべきことも見えてきます。

次は、飲食の経験のどこが評価されるのかを具体的に見ていきます。

飲食業の経験で評価されるスキル|未経験の異業種でもアピールできる強み

飲食業の経験で評価されるスキル|未経験の異業種でもアピールできる強み


「飲食しか経験ないし、他の業界で使えるキャリアなんて何もない」。そう思っていませんか。

実は、使えるキャリアがないわけではありません。飲食で毎日やってきたことが、他の業界の人に伝わる言葉になっていないだけです。

この章では、飲食の経験の中から異業種でも評価されるスキルを3つ取り出し、面接でそのまま使える言い方とセットで紹介します。

接客で身につくコミュニケーション能力

最初は、どの飲食経験者も持っている接客のスキルです。

飲食の接客では、初めて会うお客さんの様子を見て、何を求めているかを短い時間でつかみます。注文を間違えずに聞き取り、混んでいるときは待たせ方まで考える。

毎日当たり前にやっているので、本人はスキルだと思っていません。

ただ、面接で「コミュニケーション能力があります」と言っても、どの応募者も同じことを言うので埋もれます。

採る側が知りたいのは、その力がうちの会社の仕事でどう役に立つのかです。なので、次の2段階で話してください。

  • ①飲食で実際にやっていたこと(場面が浮かぶように)
  • ②それを応募先の仕事のどこで使うか(入社後の自分の動きまで)

✕「コミュニケーション能力があります」


◎営業職に応募する場合:
「初めて来たお客様の様子を見て、好みを聞き取ってからおすすめを提案していました。営業でも、まずお客様の困りごとを聞き出してから提案する形で、同じように信頼を積み上げていきたいと考えています」


◎事務職に応募する場合:
「混んでいる時間でも、注文を聞き間違えないように必ず復唱して確認していました。事務の仕事でも、社内からの依頼を正確に受け取り、ミスなく処理するところで活かせると考えています」



②まで言えると、面接官は「この人がうちで働いている姿」を具体的に想像できます。


面接する側から言うと、本心かどうかより、応募先の仕事に自分の経験をつなげてくるかどうかを見ています。

PAPAO
PAPAO

多少無理やりでも、つなげてくる人のほうが評価は上です。


店長経験のマネジメントと売上管理

店長やリーダーを経験した人は、自分で思っている以上に強い武器を持っています。

シフト作り、アルバイトの採用と育成、食材の原価や人件費の管理、売上目標の達成。

これは小さな会社を経営しているのとほぼ同じです。

本人は「店を回していただけ」と思いがちですが、異業種から見ると立派なマネジメント経験です。

何人のスタッフを見ていたか、原価率や売上をどれだけ動かしたか。この2つを数字で言えるように、今のうちにメモしておいてください。

30代の転職では、これが合否を分けます。

ピークタイムのマルチタスクと段取り力

最後は、ランチやディナーのピークを回してきた人なら必ず持っている力です。

複数の注文を同時に進めながら、次の仕込みのタイミングまで頭に入れて動く。閉店後には、翌日の予約と仕入れから逆算して仕込みを組む。これは事務でも倉庫でも営業でも、そのまま使える段取り力です。

私も飲食は半年しかいませんでしたが、仕込みで覚えた「先に逆算して準備しておく」感覚は、別の仕事に移ってからも役に立ちました。

「同時に複数の作業を進め、締め切りから逆算して準備していた」と言えば、どの職種の面接でも通じます。

自分の経験がどう評価されるか、イメージできたでしょうか。

次は、その経験を持って、実際にどんな仕事に移れるのかを見ていきます。

飲食から転職しやすいおすすめの職種・業種|未経験歓迎の求人が多い仕事

飲食から転職しやすいおすすめの職種・業種|未経験歓迎の求人が多い仕事


ここでは、飲食からの転職先としてよく選ばれる6つの職種を紹介します。

  • 営業職
  • 事務職
  • 販売
  • 接客職
  • 食品業界
  • 倉庫・物流
  • カスタマーサポート・コールセンター



それぞれ「移ったらどんな毎日になるか」「どんな人に向いているか」「どこに注意すべきか」をセットで書きました。


ただし、最後のカスタマーサポート・コールセンターだけは、ネットで調べると「接客経験が活かせる」とよく勧められているのに、私は安易に選んでほしくない職種です。

接客の経験があるからこそ、ここで失敗しやすい理由があります。読み飛ばさないでください。


営業職|自分から提案する仕事は接客経験が活きる

未経験歓迎の求人が多く、飲食からの転職先として一番間口が広いのが営業職です。

移ったあとの毎日のイメージ
朝9時に出社して、午前は電話やメールで取引先とやりとり、午後は外回りで商談。18時ごろに会社を出て、土日は休み。こういう働き方の会社を求人票で選ぶことができます。


常連さんの好みを覚えて「今日はこれがおすすめですよ」と声をかけていた人は、営業の素質があります。相手の様子を見て、こちらから提案する仕事だからです。

PAPAO
PAPAO

私自身、受け身で対応する仕事は苦手でしたが、自分から仕掛ける営業は苦になりませんでした。


注意したいのは、ノルマのきつさが会社によってまったく違うことです。

求人票では、給料の欄より先に「評価の仕組み」と「インセンティブの有無」を見てください。

事務職|土日休みを優先したい人向け

「とにかく生活を立て直したい」という人に一番合うのが事務職です。

移ったあとの毎日のイメージ
9時から18時まで座って仕事をして、定時に帰る。土日祝日は休みで、友だちの誘いにも普通に「行く」と返せる。飲食とは真逆の生活です。


そのぶん人気が高く、未経験だと競争率が上がります。そして、パソコン操作ができることが前提になります。

発注や在庫の管理をしていた経験は事務の面接でアピールできますが、キーボードを見ないと打てない状態なら、転職活動と並行して練習を始めてください。

それだけで書類の通り方が変わります。

販売・接客職|飲食の経験がそのまま評価される

アパレルや家電量販店などの販売職は、飲食の経験がいちばん素直に評価される職種です。

接客のスキルも、立ちっぱなしの体力も、ほぼそのまま使えます。入社してから慣れるまでが早いので、転職直後のしんどさは他の職種より少ないはずです。

ただし、土日祝日が忙しいのは飲食と同じです。「休みが取れない」が辞めたい一番の理由なら、販売に移っても解決しない可能性が高いです。

接客そのものに疲れているなら接客業でメンタルがやられる原因と対処法|辞めたいと感じたら読む記事】も読んでから判断してください。

食品業界|メーカー・卸の営業は現場を知っていることが武器になる

「食べ物に関わる仕事は好きだけど、店で働くのはもう無理」という人には、食品業界が合います。

食品メーカーの営業、食材の卸、スーパーの食品担当など、飲食店に「売る側」に回る仕事です。

厨房の仕込みや発注の感覚が分かる人は、お店の困りごとをお店の言葉で理解できるので、取引先との話が早い。たとえば飲食店に食材を提案するとき、「ランチの仕込みでいちばんバタバタする時間帯には電話しない」といった気づかいが自然にできるのは、厨房に立っていた人だけです。

飲食で覚えた食材や調理の知識が、店の外でもそのまま武器になる。

飲食の経験を無駄にしたくない人ほど、候補に入れてください。


倉庫・物流|人と話す仕事に疲れた人向け

お客さん相手に気を張り続けることに疲れたなら、倉庫や物流の仕事があります。私の職歴がようやく形になったのも、この仕事でした。

移ったあとの毎日のイメージ:決まった時間に出勤して、商品の入荷・仕分け・出荷を進める。お客さんの顔色をうかがう場面はほとんどなく、終わる時間も読みやすい。

立ち仕事や重い物の扱いに慣れている点は、飲食出身者の強みです。そして私のように、現場を覚えてから改善案を出していけば、本社の部門に上がる道もあります。

ただし、腰への負担や給料の上がり方には向き不向きがあります。

応募する前に、気をつけるポイントを倉庫内作業はやめとけ?やめたほうがいい7つの理由【腰痛・低賃金・将来性】】で確認しておいてください。

【要注意】カスタマーサポート・コールセンターは接客の延長ではない

飲食からの転職先を調べると、ほぼ必ず「接客経験が活かせる」としてカスタマーサポートやコールセンターが勧められています。私はここに反対します。

私は以前、コールセンター系の仕事に入って、研修期間中に辞めています。これまで経験した仕事の中で、いちばん合わなかった仕事です。

理由は、電話を受ける仕事が「追われる仕事」だからです。電話を取った瞬間から相手のペースで話が進み、聞きながらメモを取り、画面を操作しながら、その場で答えを出さなければいけません。

飲食の接客は、目の前のお客さんの表情が見えます。混んでいても「少々お待ちください」と言って間を取れます。電話には、そのどちらもありません。

昔、テレアポのアルバイトは平気だったので「電話なら大丈夫」と思って入ったのですが、自分からかける電話と、かかってくる電話はまったくの別物でした。

PAPAO
PAPAO

向き不向きは「接客かどうか」ではなく、自分から仕掛けるか、追われるかで分かれます。



もちろん、電話対応が得意な人もいます。ただ「接客をやっていたから大丈夫だろう」という理由だけで選ぶのは、やめてください。

\営業もコールセンターも違う気がする…なら、選択肢をもう少し広げてみてください/
営業以外の仕事へ転職したい20代・第二新卒へ|未経験OKのおすすめ職種16選】


候補になる職種は見えてきたと思います。ただ、6つのうちどれが自分に合うかを、求人を眺めながら一人で決めるのは、思っている以上に難しいものです。

\営業か、事務か、食品か。一人で迷っている時間がいちばんもったいない/

相談は無料。今すぐ辞める予定がなくても「飲食からだとどんな求人があるか」を聞くだけでOK(18〜28歳が対象)


飲食からの転職で失敗・後悔する人の共通点

飲食からの転職で失敗・後悔する人の共通点


ここが、この記事でいちばん読んでほしいところです。

飲食を抜けたあとに失敗する人のパターンは、だいたい決まっています。

そして私は、そのほとんどを見事にやらかしました。


それぞれ「そのまま進むとどうなるか」まで書くので、自分に当てはまるものがないか確認してください。


退職してから転職活動を始め、焦って決めてしまう

1つ目は、いちばん多い失敗です。

飲食は休みが少ないので、「辞めてから落ち着いて探そう」となりがちです。

でも採る側から言うと、20代で職歴の空白が3ヶ月以上あると、まず警戒します。20代は求人も多く、本来なら決まりやすい年代です。それなのに決まっていないのはなぜだろう、と考えるからです。

そのまま進むと
辞めて1ヶ月目は「少し休もう」。2ヶ月目に貯金が減り始めて焦り出す。3ヶ月目には書類で落ちる回数が増えて、条件の悪い求人でも「もうここでいいや」と応募する。

そうして入った会社が合わず、また辞める。私が何度も回ったのは、まさにこのループです。



避けるには、今の店に在籍したまま動き始めること。

これだけで、焦って妥協する理由がなくなります。

「飲食以外ならどこでもいい」で転職先を選ぶ

2つ目は、私がスーツの営業に移ったときの失敗そのものです。

飲食が嫌になると、「飲食じゃなければどこでもいい」と思えてきます。でも、嫌なものから逃げるためだけに選んだ転職先では、次の職場で別の嫌なものが見つかった瞬間に、また逃げたくなります。

そのまま進むと
飲食の長時間労働から逃げた先で、今度はノルマから逃げる。その次は人間関係から逃げる。業界が変わっても、辞める理由が入れ替わるだけで、履歴書の職歴だけが増えていきます。


避けるには、「何が嫌か」と同じくらい「次の仕事で何をしたいか」を1つだけ決めておくこと。

「お客さんに提案する仕事がしたい」「土日に休める仕事がいい」くらいで十分です。

転職の失敗が怖くなった人は、転職失敗で人生終わり?後悔する人の5つの理由と失敗談から学ぶ対処法【20代必見】】も参考にしてください。


年収・手取りが下がって後悔する

3つ目は、お金の見落としです。

未経験の職種に移ると、1年目の給料は下がることがあります。特に、飲食で役職手当や長時間の残業代がついていた人は、額面だけ比べると下がって見えやすいです。

そのまま進むと
入社して最初の給料日に手取りを見て「こんなに減るのか」と落ち込む。生活が苦しくなって、また転職を考え始める。



避けるには、月給だけでなく、年間休日、賞与、残業の実態、昇給の仕組みまで並べて比べること。

労働時間で割った「時給」で見ると、飲食より上がるケースは珍しくありません。月給が2万円下がっても、毎日5時間早く帰れるなら、時給は大きく上がっています。

\「年収ダウン=失敗」とは限りません。許していいラインを数字で出しました/
年収下がる転職はやめとけ?20代の許容ラインと採用側の本音】


転職理由が「飲食業への不満」だけで終わっている

4つ目は、面接で落ちる人に共通する失敗です。

「長時間労働が嫌だった」「休みがなかった」。どちらも本当の理由だと思います。ただ、面接でそれだけを話すと、採る側は「うちでも同じ理由で辞めるのでは」と心配します。

そのまま進むと:書類は通るのに、面接で落ち続ける。何がダメなのか分からないまま、自信だけが減っていく。

不満は辞める理由としては正しくても、選ばれる理由にはなりません。面接での具体的な言い換え方は、このあとの章で例文つきで説明します。

4つの失敗は、どれも「一人で、焦って、嫌なものから逃げる」ことから起きています。逆に言えば、相談できる相手を持って、在職中に動けば、ほとんど避けられます。

\

\辞める前に、次の選択肢だけは手元に持っておこう/

登録は無料。転職を考え始めたら、まずは求人を見て比べるところからでOK。登録後に担当者から確認の連絡が来ます(18〜29歳・高卒以上が対象)


飲食からの転職を成功させる進め方

飲食からの転職を成功させる進め方


失敗のパターンが分かったら、あとはその逆をやるだけです。

ここでは、朝から晩まで働いている人でも進められる順番で説明します。

この順番で動けば、3ヶ月後には「次の職場が決まってから辞める」という一番安全な形で店を出られます。

在職中に転職活動を始める(休みが少なくてもできる方法)

最初のステップは、辞めずに始めることです。

朝9時から夜23時まで働いていると、転職活動の時間なんてないと思うかもしれません。

でも、全部を一気にやる必要はありません。

  • 求人サイトの検索は、通勤の電車や休憩中にスマホで見る
  • 転職エージェントとの面談(キャリアアドバイザーとの相談)は、夜やオンラインで対応してくれるところを選ぶ
  • 企業の面接は、休みの日にまとめて入れる


毎月の給料が入っているうちに動けば、焦って条件の悪い会社に決める必要がありません。

これが、辞めてから探す人との一番の差です。

\「次が決まるまで辞められない」なら、働きながら進める手順があります/
仕事辞めたいけど次がない20代へ|在職中に始める転職準備5ステップ


飲食業の経験を棚卸しして言語化する

次のステップは、応募書類を書く前の準備です。

飲食でやってきたことを、紙かスマホのメモに書き出してください。

書くのは次の3つです。

  • 何をしていたか(キッチン、ホール、発注、シフト管理など)
  • 数字で言えること(1日のお客さんの数、スタッフの人数、売上や原価率)
  • 自分で工夫したこと(仕込みの順番を変えた、新人に教える手順を紙にまとめた など)


3つ目の「工夫したこと」が、面接でいちばん効きます。


大きな改善でなくて構いません。職務経歴書に書くことがないと感じたら、第二新卒・職歴なしの職務経歴書「書くことない・スカスカ」を採用担当が本音で解決する方法】を見ながら埋めてみてください。

求人サイトと転職エージェントの使い分け

3つ目のステップは、求人の探し方を決めることです。求人サイトと転職エージェントは、企業側から見ると採り方がまったく違います。

転職エージェント経由の採用は、人が決まるまで企業にお金がかかりません。だから企業は急いでいなければ何ヶ月でも待てて、条件に合う人が来るまで妥協しません。

そのぶん選考は厳しめですが、エージェントの担当者が書類や面接の準備を一緒にやってくれます。

求人サイトは、企業が掲載料を先に払い、掲載期間も決まっています。期間内に誰かを採りたいので、未経験でも拾ってもらえる余地が生まれやすいです。

どちらか一方に絞る必要はありません。

求人サイトで自分でも探しつつ、未経験の業界はエージェントに相談して情報をもらう。この併用が、いちばん取りこぼしが少ないやり方です。

20代の飲食出身者がエージェントを選ぶなら、まずは年齢の上限で絞るのが早いです。

サービス対象年齢こんな人に
第二新卒エージェントneo18〜28歳初めての転職で、担当者とじっくり相談しながら進めたい人
UZUZ第二新卒
18〜29歳(高卒以上)ブラックな会社を避けたい人、IT系にも興味がある人
キャリアスタート35歳まで29歳を過ぎた人、職歴が浅いことに不安がある人

それぞれの違いはフリーターの転職エージェントおすすめ5社|正社員経験なしの20代を採用担当が厳選【2026年】で詳しく比べています。


人手不足を理由に引き止められたときの対処法

最後のステップは、店の辞め方です。

飲食は人手不足の業界なので、辞めると言えば、まず引き止められると思っておいてください。

ここで、うちの会社に入社した人から聞いた話をします。その人は内定が出たあと、前の職場の引き継ぎのために、自分から「入社は2ヶ月後にしたい」と申し出て、早めに退職を伝えました。責任感のある人です。

ところが前の職場は、後任が見つからないことを理由に、残りの2ヶ月間「どうせ辞めるんだから」と激務を当ててきました。有給も「人手不足だから」と消化させてもらえなかったそうです。

善意で長く取った引き継ぎ期間が、そのまま裏目に出たわけです。

退職を伝えてから実際に辞めるまでの期間は、必要以上に長く取らないでください。先に退職日を決めて、その日を前提に伝えるのが基本です。

それでも辞めさせてもらえない、話すら聞いてもらえないという店なら、ブラック企業の最強の辞め方!退職代行なら当日の朝でも辞められる!という手段もあります。

ここまでの4ステップで、店を出る準備は整います。残るのは、応募先の面接で飲食の経験をどう話すかです。

飲食経験を面接で伝えるコツ|転職理由・志望動機・自己PR

飲食経験を面接で伝えるコツ|転職理由・志望動機・自己PR


面接で聞かれる質問は、どの業界に応募しても大きくは変わりません。

  • 「なぜ転職するのか(転職理由)」
  • 「なぜうちの会社なのか(志望動機)」
  • 「あなたの強みは何か(自己PR)」の3つが中心です。



ただ、飲食から別の業界に応募すると、1つ目の転職理由のところで「どうして飲食を辞めるんですか」と、ほかの応募者より詳しく聞かれやすくなります。

ここでは、この3つの質問への答え方を、そのまま使える例文と一緒に説明します。

「なぜ飲食業を辞めるのか」と聞かれたときの答え方

まずは、ほぼ確実に聞かれる転職理由からです。

不満をそのまま言うのではなく、「次の仕事でやりたいこと」につなげて答えます。

✕「長時間労働がきつくて、休みも取れなかったので辞めました」

◎「接客の中で、常連のお客様の好みを覚えて提案するのが一番やりがいを感じた仕事でした。それを仕事の中心にしたいと考え、営業職を志望しています」



不満を隠せと言っているのではありません。

労働時間について聞かれたら、事実として話して構いません。ただ、答えの最後は必ず「次で何をしたいか」で終わらせてください。

それだけで、面接官が受け取る印象は「逃げてきた人」から「目的があって移ってくる人」に変わります。

志望動機は「なぜこの企業か」につながっていればいい

次は、多くの人が書けずに手が止まる志望動機です。

若い頃の私は、志望動機を考えるたびに「こんなのあほくさい」と思っていました。本心なんて、給料と休みに決まっているからです。

ところが面接する側に回って分かったことがあります。職歴が浅い人については、判断の材料がほかにないので、志望動機と自己PRで見るしかないんです。

見ているのは、「なぜうちの会社なのか」に、それらしい考えを準備してきているかどうか。中身が本心である必要はありません。

その会社の仕事と自分の経験を、多少無理やりにでもつなげてくる。そのくらいのしたたかさがある人のほうが、入社してからも動けます。

「本心なんて休みと給料」でも大丈夫。採る側に伝わる形に変えるやり方があります
志望動機が思いつかない…転職で書けない人へ|現役採用担当の”変換術”と例文】


自己PRは店舗での実績を数字で語る

最後は自己PRです。ここは、前の章で棚卸しした「数字」と「工夫」の出番です。

✕「スタッフをまとめて、店舗を盛り上げていました」

◎「アルバイト10名のシフト管理と新人教育を担当し、教える手順を紙にまとめて、新人が一人で動けるようになるまでの期間を短くしました」



大きな数字である必要はありません。「自分が何をして、何が変わったか」が伝われば十分です。面接官はその一文から、入社後にあなたが同じように動く姿を想像します。

面接の準備ができたら、最後に年代ごとの動き方を確認しておきましょう。同じ飲食出身でも、年齢によって狙える求人と準備すべきことが変わります。

【年代別】飲食からの転職ポイント|20代・30代

【年代別】飲食からの転職ポイント|20代・30代


飲食からの転職は、早く動くほど応募できる求人が多くなります。

とくに「未経験歓迎」の求人は、20代を想定したものが大半です。

ここでは「20代前半」「20代後半」「30代」の3つに分けて、それぞれ使える採用枠と、準備しておくことを説明します。

今の自分の年齢のところから読んでください。


20代前半:第二新卒としてポテンシャル採用を狙う

新卒で入社して3年以内なら、第二新卒の枠が使えます。経験よりも、これからの伸びしろで採ってもらえる時期です。

採る側として第二新卒をありがたく思う理由もあります。

中途で入った人にいちばん困るのは「前の会社ではこうでした」を連発されることです。社会人になって間もない人は変な癖がついていないので、新しいやり方を素直に吸収してくれます。

飲食の経験が短いことは、20代前半ならむしろ強みです。

PAPAO
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「まだ1年しか働いていないから」と遠慮する必要はありません。


20代後半:未経験歓迎の正社員求人を使えるうちに動く

20代後半は、未経験の職種に移れるチャンスが一番多く残っている最後の時期です。

未経験歓迎の求人は、20代を想定しているものが大半です。ただし、若手向けのエージェントの多くには年齢の上限があります。第二新卒エージェントneoは28歳まで、UZUZ第二新卒は29歳までです。

「30歳になる前に一度相談しておけばよかった」と後悔しないように、迷っている段階で一度話を聞いておいてください。


PAPAO
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話を聞いたうえで今の店に残るのも、立派な判断です。


30代:店長・マネジメント経験をキャリアとして言語化する

30代になると、未経験歓迎の求人は減り、「何ができるか」をより具体的に聞かれます。

ただ、店長やリーダーとして人と数字を見てきた経験があれば、十分に戦えます。

シフト管理、人件費、原価、売上、アルバイトの採用と育成。飲食の店長は、異業種から見ると小さな事業部の責任者です。

その経験を、数字を入れて言葉にできるかどうかで勝負が決まります。

29歳を過ぎて、若手向けのエージェントの対象から外れている人は、35歳まで対応しているところを選んでください。違いは、先ほどの表で確認できます。


\店長として回してきた経験は、異業種でもちゃんと値段がつく/

相談は無料。35歳まで対応しているので、20代後半〜30代前半の人も話を聞くだけでOK



ここまでは、飲食から外へ出る話をしてきました。

ただ、全員が飲食を離れるべきだとは思っていません。

最後に、もう1つの選択肢をお話しします。


飲食業界の中で働く店舗を変えるという選択肢

飲食業界の中で働く店舗を変えるという選択肢


  • 料理が好き
  • 接客が好き
  • いつか自分の店を持ちたい。



そういう人にとって、飲食はいい業界です。嫌なのが「飲食の仕事」ではなく「今の店の働き方」なら、店を変えるだけで解決することもあります。

店を選ぶときは、料理のジャンルより、次の3つを見てください。

  • 営業時間(ランチだけ、ディナーだけの店もある)
  • 定休日(週2日休めるか、年間休日は何日か)
  • 社員とアルバイトの人数(人数が足りている店は、社員の休みが削られにくい)


前に書いたとおり、飲食の長時間労働は人数と営業時間で決まります。ここが違う店に移れば、同じ飲食でも、週2日休んで夜10時前に家に帰れる働き方は十分にあります。

ただ、求人票だけでは店の中の実態が分かりにくいので、飲食に特化した転職支援を使うと、条件の交渉まで任せられます。

PAPAO
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東京・神奈川・千葉・埼玉で探すなら、飲食専門の転職サービスが使えます。

比べる材料としてフーズラボの評判はしつこい?口コミの真相を「エージェントに払う側」の採用担当が検証】も参考にしてください。

\飲食は好き。でも今の店のままでは続けられない人へ/

登録は無料。東京・神奈川・千葉・埼玉で働きたい21〜48歳が対象です。登録後に本人確認の連絡が来るので、出られるようにしておいてください

外に出るか、店を変えるか。どちらを選ぶにしても、残っている疑問は最後に片付けておきましょう。

飲食からの転職でよくある質問

飲食からの転職でよくある質問


飲食から転職を考えたときに、多くの人が引っかかる疑問に短く答えます。

本文で詳しく書いた内容は、結論だけにしています。

Q. 飲食から転職すると年収は下がりますか?

未経験の職種だと、1年目は下がることがあります。ただ、年間休日や残業時間まで含めて労働時間で割ると、上がるケースも少なくありません。

月給だけでなく「休み・賞与・残業」まで並べて比べてください。


Q. 飲食業からの転職は何歳まで可能ですか?

年齢の上限はありませんが、未経験歓迎の求人が多いのは20代です。

30代以降は、店長などの経験を言葉にできるかで決まります。

迷っているなら、20代のうちに一度求人を見ておくのが損のない動き方です。


Q. 飲食から事務職への転職は難しいですか?

人気が高いので競争率は上がりますが、未経験から入る人も普通にいます。

差がつくのはパソコン操作です。

応募の前に、タイピングと表計算の基本だけは練習しておいてください。

Q. 調理師免許や資格は転職で有利になりますか?

異業種では、調理師免許だけで評価が大きく上がることはあまりありません。

食品メーカーや卸など、食に関わる会社なら面接で話のきっかけになります。

資格を取るより先に、仕事でやってきたことを数字で言えるようにするほうが効きます。


Q. 店長をしていても辞めていいのでしょうか?

店長が辞めると店が困るのは事実です。

ただ、店の人手を埋めるのは会社の仕事で、あなた個人の責任ではありません。

退職日を決めて、引き継ぐ範囲を自分で区切ってから伝えてください。


Q. 職場に迷惑をかけるのが怖くて言い出せません

人手不足の店では、いつ辞めても「迷惑だ」と言われます。

誰にも迷惑をかけない辞め方は、飲食にはほぼありません。

次の職場が決まってから、退職日とセットで伝える。これがいちばん揉めない順番です。


まとめ|飲食正社員の末路から抜け出すのは、今の一歩

まとめ|飲食正社員の末路から抜け出すのは、今の一歩


23時の厨房でシンクを洗いながら「あと何年やるんだろう」と考えていた私は、そのあと、たくさんの遠回りをしました。最後に、その遠回りから分かったことをまとめます。

私が失敗したのは、飲食出身だったからではありません。「嫌だから逃げる」という理由だけで、次の仕事を選んでいたからです。

スーツが嫌で飲食に入り、飲食が嫌でスーツの仕事に移って何度も辞めた。

その私が今は、辞めてきた人の履歴書を読む立場です。半年しか立てなかった厨房ですが、仕込みで覚えた段取りの感覚は、今の仕事でも使っています。

飲食で過ごした時間は、抜けた先でちゃんと形を変えて残ります。

この記事でお伝えしたことは、次の5つです。

📌 飲食業界から転職する前に押さえたい5つのポイント
⚠️ 飲食業界は倒産・上がらない給料・高い離職率が重なり、「正社員だから安定」とは言い切れません。
💡 飲食出身だからといって不利とは限りません。採用側が見ているのは、年齢や転職理由です。
🛠️ 接客の受け答え・店長経験・段取り力は、伝え方次第で異業種でも評価されます。
📞 コールセンターは「接客の延長」ではありません。自分から仕掛ける仕事か、対応に追われる仕事かを見極めましょう。
🎯 辞めてから探すのではなく、「次で何をしたいか」を1つ決めて、在職中に動きましょう。



想像してみてください。半年後のあなたが、金曜の夜に「明日は何しようか」と考えている姿を。

土曜の朝にゆっくり起きて、昼から友だちと出かけて、日曜の夜も慌てずに過ごしている姿を。

飲食を抜けた人の多くは、まずそこで「普通に休めるって、こういうことか」と驚きます。

その半年後は、今日の小さな一歩から始まります。今日やることは、辞表を書くことではありません。自分が次にどんな仕事を選べるのかを、知ることです。


MAMAO
MAMAO

辞めるかどうか決めてなくても、相談だけしていいんですか?


PAPAO
PAPAO

いいんです。選択肢を知ってから決めたほうが、同じ失敗をしません。


\辞めるかどうかは、選択肢を見てから決めればいい/

相談は無料。28歳までが対象です。29歳以上の人はキャリアスタートの無料相談へ






新卒バックレ→29社を渡り歩いた、元クズ社会人。
今は腰を据えて働きながら、採用する側(人事)もやっています。
辞めたい・受からない気持ちも、採用側の本音も、どっちもわかる。
転職のリアルを、自分の失敗込みでお届けします。
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