「うちの二代目社長、マジでポンコツすぎて辞めたい…」
そんな愚痴を同僚とこぼしたことはありませんか?
もちろん、すべての二代目社長がダメというわけではありませんが、残念ながらポンコツな二代目社長が多いのも事実です。
特に中小企業では、創業者の息子や娘が何の修行もなく経営陣に入り、従業員を振り回すケースが後を絶ちません。 あなたが今、二代目社長の下で働いていて「この会社ヤバくない?」と感じているなら、その直感は正しいかもしれません。
本記事では、複数の会社でポンコツ二代目社長やその候補者を見てきた私(PAPAO)の実体験をもとに、典型的なダメパターンと転職を検討すべき理由を解説します。

今の職場に見切りをつけるべきかどうか、一緒に考えてみましょう。
二代目社長がポンコツと言われる典型的な特徴

●まずは、あなたの会社の二代目社長がどれくらい「ポンコツ度」が高いのか、チェックしてみましょう。
社会人としての基本スキルが欠如している
まず驚くのが、社会人として当たり前のスキルが身についていないことです。挨拶ができない、時間を守らない、約束を平気で破る…。
一般企業で新卒として入社していたら、確実に注意されるレベルの基本的なマナーすら身についていません。
これは甘やかされて育った環境の産物と言えるでしょう。お金に困ったことがないため、責任感や危機感が圧倒的に不足しているのです。

新人の方がよっぽどマナーがいいじゃん…
ビジネススキルが皆無に等しい
営業経験もなければ、現場での実務経験もない。それなのに経営陣として会社の方向性を決めようとするから、従業員は困惑するばかりです。
特に問題なのは、自分にスキルがないことを自覚していない点。「俺は経営者だから現場のことは分からなくて当然」という態度で、従業員の意見に耳を貸そうとしません。

いやいや、現場知らずにどうやって経営するの?
そして自分に確固たる経営手法がないため、やたらとセミナーや外部研修に社員を行かせたがるのも特徴の一つ。「最新のマネジメント手法を学んできて」「○○セミナーに参加して会社を変えろ」と、まるで魔法の解決策でもあるかのように外部の知識に依存します。
しかし、セミナーで学んできた内容を実際に活用する具体的なビジョンや計画は皆無。結局、高い受講料を払うだけで何も変わらないということの繰り返しです。

そんな無駄な研修費使うなら給料に還元しろよ…
言動に一貫性がない
朝令暮改どころか、同じ日のうちに言っていることが変わることも珍しくありません。しかも、結果を見てから方針を変えるため、従業員は振り回されるだけ。
このような優柔不断さは、経営者としては致命的です。従業員の信頼を失い、会社全体のモチベーション低下につながります。

もう何を信じていいか分からない…
特に厄介なのが、「あなたに任せます」と言いながら、いざ結果が出ると「なんでそんなことしたの?」と責任を押し付けてくるパターン。最初から方針を決めきれずに丸投げしておきながら、うまくいかないと手のひらを返すのです。
また、会議で「みんなで決めよう」と言っておきながら、後から「やっぱり俺の考えでいく」と勝手に変更することも日常茶飯事。従業員からすれば、「だったら最初から一人で決めてよ」という気持ちになるのは当然でしょう。

会議する意味ないじゃん…時間の無駄だった
感情のコントロールができない
機嫌が悪いと周りに八つ当たりし、気分がいいときは調子に乗って無理な要求をする。感情の起伏が激しく、従業員は常に顔色を伺わなければなりません。
特に恐ろしいのが、朝イチの機嫌で一日の職場の空気が決まってしまうこと。機嫌が悪い日は、些細なことでも大爆発。「おはようございます」の挨拶の声が小さかっただけで、「やる気あるのか!」と怒鳴り散らすことも。
逆に機嫌がいい日は、「今日は残業して新しいプロジェクト始めよう!」「来月までにこれ完成させて!」と、現実離れした無茶振りを連発。でも翌日には機嫌が悪くなって「なんでそんなことやってるの?」と手のひら返し。

もう付いていけない…
最も問題なのは、従業員が完全に萎縮してしまうこと。みんな朝出社すると、まず二代目社長の表情をチェックして、「今日は機嫌良さそう」「ヤバそうだから近寄らないでおこう」と判断するのが日課になってしまいます。
これでは健全な職場環境とは言えませんし、長期的に働き続けるのは精神的に厳しいでしょう。優秀な人材ほど「こんな環境で働いていたら自分がおかしくなる」と見切りをつけて辞めていくのです。

毎日がジェットコースターみたいで疲れる…顔色伺うのもう限界
【パターン別】ポンコツ二代目社長の危険度チェック

●ここからは、ポンコツ二代目社長を3つのタイプに分けて、それぞれの危険度を解説していきます。
あなたの会社の二代目社長がどのタイプに当てはまるかチェックして、今後の身の振り方を考えてみてください。
【危険度MAX】オヤジ崇拝型:初代社長を神格化するタイプ
このタイプは特に危険です。初代社長(父親)を神のように崇め、その威光を笠に着て従業員を支配しようとします。
「オヤジがこう言っていた」「創業者の教えでは…」と、常に初代の名前を出して自分の意見を正当化。

しかし実際は、自分では何も決められない優柔不断な人物であることがほとんどです。

二代目は小さい頃から知っているけど、もはや先代崇拝の宗教だよね…
このタイプの危険な特徴
- 従業員の粗探しが日常的
- 些細なミスも大げさに騒ぎ立てる
- 初代社長と共謀して従業員の締め付けを強化
- 「創業者に報告する」という脅し文句を多用

もはやパワハラの温床で今まで何人も社員が辞めてったわ…
私(PAPAO)が見てきた中でも、このタイプの下で働く従業員のストレス度は異常に高く、離職率も圧倒的でした。
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【中危険度】オヤジ反発型:初代社長と不仲なタイプ
一見すると、初代社長と距離を置いているため「まともかも?」と思われがちですが、実はこちらも問題だらけです。
初代社長との関係が悪いため、会社の方針が二転三転。初代の奥さん(つまり二代目の母親)が間に入ってさらに混乱を招くことも多々あります。
このタイプの特徴
- 初代社長の方針を無視した独断専行
- 責任を取りたがらず、問題が起きると逃げる傾向
- 家族間の確執に従業員を巻き込む
- 長期的な経営戦略が立てられない
このタイプの最大の問題は、「親父と違うことをやろう」と意気込むものの、結局自分では何もできずに中途半端で終わってしまうこと。新しいシステム導入を宣言しても途中で投げ出し、新規事業を始めても軌道に乗る前に諦める。
そして最終的には、批判していた初代社長と全く同じ経営手法に戻ってしまうのです。しかし、時代が変わっているため古いやり方では通用せず、会社は発展どころか縮小の一途を辿ることになります。
結局何も変わらないどころか悪くなってる…
特に厄介なのが、経理担当で会社の財布のひもを握っている先代の奥さん(二代目の母親)の存在です。息子だけは異常に甘やかす一方で、気に入らない社員には容赦なく厳しく当たります。
経費の承認一つとっても、息子派の社員には「まあ、いいでしょう」と簡単に通すのに、それ以外の社員には「これは本当に必要なの?」と細かくチェック。しかも二代目社長本人の無駄遣いは見て見ぬふりという、完全にダブルスタンダードです。

えこひいき露骨すぎて引く…
ただし、オヤジ崇拝型と違って従業員の締め付けで初代と共謀することはないため、危険度はやや低めです。

家族の問題に巻き込まないでよ…
【要注意】次期社長候補の専務タイプ
現在は専務や常務の肩書きで、将来的に社長になる予定のボンボンも要注意です。
このタイプによくあるのが、「修行のため」と称して他社で働いた経験を武勇伝のように語るパターン。しかし実態を見ると、オヤジ(先代)から「修行のために他社で働け」と言われて、コネで同業他社に送り込まれただけというケースがほとんどです。
自分で求人を探したり、採用試験を受けたりといった苦労は一切なし。それなのに「他社での貴重な経験を積んだ」と偉そうに語るのです。
さらに酷いのは、約束の数年も経たずに「やっぱり合わない」「思っていたのと違う」と言って逃げ出してきたパターン。他社での厳しい現実に耐えられず、温室育ちの限界を露呈してしまうのです。
それなのに自社に戻ってくると、数ヶ月〜1年程度の中途半端な経験を「他社での豊富な経験」として美化し、武勇伝のように話します。

それって逃げ出しただけじゃん…
はっきり言って、自分で就職活動をして今の会社に入ったあなたの方が、よほど社会経験豊富で優秀でしょう。

私の方が就活大変だったのに…
二代目社長の下で働き続けるリスク
●では、こんなポンコツ二代目社長の下で働き続けると、どんなリスクがあるのでしょうか?冷静に考えてみると、デメリットしか見当たらないのが現実です…
会社の将来性が不安定
統計的に見ても、二代目社長の会社は倒産リスクが高いとされています。経営スキルの不足、従業員のモチベーション低下、取引先からの信頼失墜など、様々な要因が重なるためです。
特に深刻なのが、取引先からの評価の急落です。
お得意先からは…
- 「二代目さんは見積もり依頼をしてもなかなか返事が来ない」
- 「お願い事をしてもシカトされる」
- 「正直、新卒の新入社員の方がよっぽどレスポンスが早くて頼りになる」といった厳しい小言を言われることも。
長年培ってきた初代社長時代の信頼関係が、二代目のせいでどんどん失われていく様子を目の当たりにするのは、従業員としても非常に辛いものです。

お客さんからこんなこと言われるなんて恥ずかしすぎる…
このような状況では、既存顧客の離脱や新規開拓の停滞は避けられません。売上減少、資金繰り悪化、そして最終的には倒産という最悪のシナリオが現実味を帯びてきます。
あなたのキャリアを考えたとき、沈みゆく船に乗り続けるメリットはありません。
このままじゃ共倒れになっちゃう…
スキルアップの機会が限定的
ポンコツ二代目社長の下では、まともな研修制度や教育システムを期待できません。また、非効率な業務プロセスや古い慣習にとらわれがちで、市場価値の高いスキルを身につける機会も少ないでしょう。
さらに問題なのは、二代目社長自身が成長していないため、部下の成長も止まってしまうこと。「この程度でいいや」という甘い基準が社内に蔓延し、向上心や競争意識が薄れていきます。
他社に転職した時に「前の会社では何を学んできたの?」と聞かれても、胸を張って答えられるスキルがない…そんな状況に陥るリスクが高いのです。

このままじゃ転職市場で戦えません…
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精神的ストレスによる健康被害
二代目社長のせいで上司も萎縮し、感情的で一貫性のない指示を出すようになります。そんな環境で働き続けることは、想像以上に精神的負担が大きいものです。うつ病やストレス性の疾患を発症するリスクも高まります。
毎日のように理不尽な怒りにさらされ、常に顔色を伺いながら仕事をしていると、気がつかないうちに心も体もボロボロになってしまいます。頭痛、不眠、食欲不振、集中力の低下…これらの症状が出始めたら要注意です。
最も恐ろしいのは、そんな異常な環境に慣れてしまい、「これが普通」だと思い込んでしまうこと。健全な職場環境がどういうものか分からなくなり、転職する勇気すら失ってしまいます。
あなたの健康と人生は、会社よりもはるかに大切です。

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ポンコツ二代目社長から逃げるべきサイン

●以下のサインが見られたら、もう迷わず転職活動を開始しましょう。これらは全て「会社が危険な状態にある」ことを示す明確な警告信号です。
売上や業績の数字を把握していない
経営者なのに自社の売上や利益率を正確に把握していない、または関心がない場合は、その会社に未来はありません。
「先月の売上はどうでしたか?」と聞いても「ええっと…どうだったかな?経理に聞いて」と答える始末。挙げ句の果てには「細かい数字は俺の仕事じゃない」と開き直ることも。
さらに酷いケースでは、会社の財政状況が悪化しているのに「なんとかなるでしょ」と楽観視し、具体的な改善策を一切考えようとしません。船長が海図も見ずに航海しているようなものです。

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従業員の意見を一切聞かない
現場の声に耳を傾けない経営者の下では、会社の改善も成長も期待できません。特に「俺が社長だから」という理由だけで意見を却下する場合は要注意です。
従業員が業務改善の提案をしても「余計なことは考えなくていい」、お客様からのクレームを報告しても「そんな細かいことでいちいち騒ぐな」と一蹴。現場の実情を知ろうともせず、象牙の塔に閉じこもっているのです。
このタイプの二代目社長は、従業員を「指示に従うだけの駒」としか見ていません。創造性も向上心も全て潰されてしまいます。

独裁者じゃん、これじゃあ…働く意味ないよ
取引先との関係が悪化している
初代社長時代からの取引先との関係が悪化している、新規開拓ができていない場合は、会社の先行きが危険です。
- お客様からの電話にも出ない…
- メールの返信も遅い…
- 約束の時間に遅刻する…

こんな基本的なことすらできずに、長年の信頼関係を台無しにしていきます。
「おたくの二代目さんは頼りないから、直接初代社長(現会長)と話させて」なんて言われるようになったら完全にアウト。
新規顧客からは「評判が悪いから取引はちょっと…」と断られ、既存顧客は他社に乗り換え始めます。
お客さんがいなくなったらおしまいだよ…評判最悪じゃん
優秀な社員の離職が続いている
優秀な人材ほど見切りをつけるのが早いものです。できる先輩や同僚が次々と辞めていく状況なら、あなたも転職を検討するべきでしょう。
特に注意すべきは、辞める理由を聞いても「一身上の都合で…」としか言わない場合。本当は二代目社長に愛想を尽かしているのに、角が立つのを避けて本音を言わないのです。
優秀な人が抜けると、残された従業員の負担は倍増。しかも補充される人材は、まともな会社に転職できない「訳あり」の人ばかり…。職場のレベルはどんどん下がっていきます。

みんな逃げるように辞めてるのが答えだよね…私も逃げ遅れてる?
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給与の遅配や賞与カットが発生
これは完全にレッドカード。すぐに転職活動を始めることをおすすめします。
「今月はちょっと資金繰りが厳しくて…」「ボーナスは来月に回させて」なんて言い訳をしながら、自分だけは高級車に乗り、接待費は使い放題。従業員の生活なんて二の次です。
最悪の場合、給与の遅配が常態化し、最終的には未払いのまま会社が倒産…なんてことも。そうなってからでは手遅れです。労働基準監督署に相談する準備をしながら、一刻も早く転職先を見つけましょう。

お金まで遅れるとか、もう限界超えてる…生活できないよ…
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まとめ|ポンコツ二代目社長の会社からは早めの脱出を!
●二代目社長がポンコツな会社で働き続けることは、あなたのキャリアにとってマイナスしかありません。「もう少し様子を見てから…」と先延ばしにしているうちに、貴重な時間とエネルギーを浪費してしまいます。
もちろん、本気で会社が好きなら「あなたが力をつけて会社を変えていく」という選択肢もあります。しかし現実的には、一従業員が二代目社長の根本的な問題を解決するのは、ほとんど無駄に終わることの方が多いでしょう…。

一人で会社全体を変えるなんて無理ゲーすぎです…
特に20代・30代の方は、転職市場での価値が高い今のうちに行動することが重要です。一人で転職活動が不安な方は、転職エージェントを活用して効率的に進めましょう。
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