「フリナビ」と検索して、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
公式サイトを見れば、「全員面談」「未経験OK」「履歴書・職務経歴書のサポート」など、サービスの特徴は分かります。
でも、登録する前に知りたいのは、そこじゃないですよね。
このあたりは、公式サイトを見ただけでは判断しにくいところです。
そこでこの記事では、フリナビについて実際に確認できたことを並べながら、どんな人なら使いやすいのか、逆におすすめしにくいのはどんな人かまで、正直に書きます。
そして、この記事を書いている私(PAPAO)の経歴は、かなりめちゃくちゃです。
20代で14社、30代で9社。これ、在籍した会社の数ではなく、辞めた数です。
そんな私が、今はなぜか採用する側にいます。転職エージェントに登録する側だった人間が、今は企業側としてエージェントから人を紹介してもらい、採用が決まれば紹介料を払う立場です。
ひとり決まるたびに、紹介料は想定年収の3割前後。決して安い金額ではありません。
だからこそ、採用する側になって初めて分かったことがあります。企業はなぜ、そこまで払ってでもエージェントを使うのか。
その裏側も込みで、フリナビを見ていきます。
フリナビとは?運営は千葉県松戸市の株式会社ライズ
フリナビを紹介しているサイトの中に、運営元を大手グループだと書いているものがあります。
違います。千葉県松戸市の、社員数も公開していない独立系の会社です。
これ、どうでもいい話に見えて、けっこう効きます。大手系列なら求人は全国に広がりますが、独立系なら持っている企業は社長と担当者が自分の足で開拓した範囲です。紹介される求人の顔ぶれが、まるきり変わります。
| サービス名 | フリナビ |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ライズ |
| 代表者 | 岩井勇二郎 |
| 所在地 | 千葉県松戸市松戸1307-1 |
| 対応エリア | 東京(神奈川・埼玉・千葉)/大阪(京都・兵庫・滋賀・奈良)/その他 |
| 対象 | 第二新卒・既卒・フリーター・ニート |
| 利用料金 | 無料 |
見ておきたいのは本業のほうです。株式会社ライズのプライバシーポリシーには、事業内容がトータルアウトソーシング・建設サービス事業と記載されています。人材と建設を軸にした会社が運営しているエージェント、ということですね。
なので、あらゆる業界の求人を並べて見せる総合型ではありません。そのかわり、ひとりに時間を割きやすい規模ではあります。
どちらが良いという話ではなく、そういう性格のサービスだと思っておいてください。
正体がはっきりしたところで、本題の全員面談に入ります。
フリナビの評判|全員面談は条件なしで本当だった

一番気になっているところから片づけます。
フリナビの公式サイトには、こう書かれています。
年齢、性別、学歴などで転職活動されている方を判断することは一切なし!フリナビはすべてのお問い合わせに対して100%ご連絡をしています。
(フリナビ公式サイトより)
エントリーフォームの入力項目も、希望エリア・生年月日・氏名・メールアドレス・電話番号だけです。学歴を入力する欄がそもそもありません。
入力させないものでは弾きようがないので、「全員面談」は看板に偽りなしと見ていいです。

え、じゃあ本当に誰でも会ってもらえるってことですか?
エージェントが全員と会える理由
ここで「誰でも会うって、逆に大丈夫なのか」と思った人は、勘がいいです。
仕組みを知ると納得できます。転職エージェントは求職者から1円も取りません。お金を払うのは、採用が決まった企業のほうです。相場は決まった人の年収の3割前後。年収300万円の人がひとり決まれば、企業は90万円前後を振り込みます。
うちもエージェントを使って人を採っています。決まれば会社から紹介料が出ていくので、この金額のやり取りは採用担当として毎回そばで見ています。だから「エージェントは無料です」と言われても、無料なわけがないことは分かります。求職者が払っていないだけで、どこかで誰かが払っている。
ここで、エージェント側の財布を考えてみてください。
面談を1件やっても、10件やっても、出ていくお金はありません。会議室と担当者の時間だけです。そして決まれば90万円。
だから入口は、広ければ広いほど得なんです。「全員と会います」は太っ腹でやっているというより、会わないほうがもったいないからそうしている。
つまり、門を開けてくれたこと自体に意味はありません。意味があるのは、入ったあとです。
間口の広いエージェントに求人を預けているのは、たいていそういう会社です。悪い会社という意味ではありません。人が余っている会社は、そもそもエージェントに金を払いません。
本当の関門は、面談のあとにあります
問題はここからです。
会ってもらえることと、紹介できる求人があることは別です。ひととおり話を聞いてもらったうえで「今ご紹介できる求人がありません」で終わるケースは、普通にあります。
そして、そこで求人が出てこない理由は、たいていあなたの値打ちの問題ではなく、枠が合っていないだけです。
うちの会社で実際にあった話をします。一度、ミドル層を得意とするエージェントに求人を預けたことがありました。届いたのは、年齢も年収もスペックも一段上の候補者ばかり。結果、ひとりも採用しませんでした。
能力が低かったからではありません。逆です。うちの給与テーブルの上限を超えていたからです。あとから入った人が既存の社員の上に乗ると、社内の序列が歪む。それだけの理由で全員見送りました。
そのあと、うちが欲しい層を持っているエージェントに切り替えたら、あっさり決まりました。候補者の質が上がったわけではありません。噛み合っただけです。
エージェント選びで最初の関門になるのは、その会社の得意分野と、自分が入りたい層が合っているかどうか。全員面談かどうかは、その手前の話でしかないんです。
断られたのは、あなたの値打ちの問題じゃありません。理由と次の一手を全部まとめました
転職エージェントに断られる理由|年収3割の紹介料を払う側の本音
では、フリナビ自体の評判はどうなのか。まず悪いほうから並べます。
フリナビの悪い評判・デメリット

間口が広いサービスには、広いなりの弱点があります。フリナビの場合は3つです。
求人が首都圏と関西圏に偏っています
エントリーフォームで選べる希望エリアは、東京(神奈川・埼玉・千葉)、大阪(京都・兵庫・滋賀・奈良)、その他の3つ。
「その他」でも登録自体はできます。ただ、首都圏・関西圏と同じだけの求人が出てくると思わないほうがいいです。
地方在住なら、全国対応のエージェントを並べて登録しておくほうが早く終わります。
求人数が公開されていません
公式サイトに保有求人数の記載がありません。
「ブラック企業を排除して厳選している」とうたってはいますが、母数が分からないので、どれくらい絞り込んだ結果なのかは外から判断できません。1万件から100件に絞ったのか、もともと100件しかないのか。この差は大きいですよね。
ここは面談で直接聞いてください。それで濁されるようなら、それが答えです。
知名度が低く、第三者の口コミがほぼ出てきません
大手と違って、ネット上に利用者の声が出ていません。良い評判も悪い評判も含めて、情報が表に出ていないサービスです。
公式サイトには利用者の声が載っています。ただ、当たり前ですがあれは運営側が選んで載せているものです。あれを評判と呼ぶのは無理があります。
それどころか、フリナビを紹介している他サイトの中には運営会社を大手グループだと書いているものまであります。実際は千葉県松戸市の独立系です。知名度が低いサービスは、こういう混線が起きやすい。情報が少ないまま判断するしかない、というのが今のフリナビの現状です。
電話番号の入力が必須です
フォームには電話番号の欄があり、面談の日程調整は電話かメールで来ます。「連絡が早い」を売りにしているサービスなので、申し込んだ当日か翌営業日には着信があると思っておいてください。
裏を返すと、連絡を放置するつもりなら登録しないほうがいいということです。向こうも仕事なので、折り返しがないまま日数が経てば優先順位は下がります。
弱点は以上です。裏返すと、ここさえ許せるなら使えるサービスだということでもあります。
次は評価されている部分です。
フリナビの良い評判・メリット

フリナビが大手と勝負している場所は、求人の数ではありません。
登録した人を放置しないという一点です。
申し込みへの返信が早い
公式では、申し込み後、当日または翌営業日には日程調整の連絡を入れるとしています。問い合わせには100%返信する、とも書かれています。
「そんなの当たり前では」と思うかもしれませんが、当たり前になっていないから困っている人がいるわけです。
エージェントは内部で求職者に優先順位をつけています。決まりやすそうな人から動かすので、経歴によっては後回しにされます。
登録したのに音沙汰なし、という経験があるなら、それはあなたの態度の問題ではなく、その会社のなかで順番が回ってこなかっただけです。
どこからも連絡が来ない期間って、落ちたのかどうかも分からないまま止まりますよね。
あれが一番しんどい…

返信が来ると決まっているだけで、少なくともその状態からは抜けられます。
履歴書ができていなくても申し込めます
「応募書類が完成していなくても大丈夫」と明記されています。希望者には履歴書・職務経歴書の書き方のサポートと、面接対策のサポートも用意しているとのことです。
書類づくりで止まって何ヶ月も動けていない人、けっこういます。というか私がそうでした。あれは完成させてから動こうとするから止まるので、先に面談の予定を入れてしまったほうが進みます。
アルバイト経験しかなくても入口で弾かれません
正社員として働いた期間がゼロでも、フォームは通ります。ここが他社との一番の差です。
他のエージェントだと、正社員経験なしで登録した時点で、担当者の画面上では「決まりにくい人」に分類されます。フリナビにはその分類自体がありません。
採る側から見ても、職歴がない人を最初から全部外しているわけではありません。ただ、判断材料が他にないので、面接での受け答えで決めるしかなくなる。それだけの話です。
とはいえ、門が開いているだけでは求人は出てきません。フリナビで会えたとして、そこに自分と噛み合う会社が無ければ、また振り出しです。
なので、フリナビと並べてもう1社。それくらいで十分です。
もう1社当たるなら、ツナグバを挙げておきます。
フリナビと同じく20代のフリーター・既卒を扱っていて、対応年齢は35歳まで。フリナビが1都3県と関西なのに対して、こちらは愛知と福岡もカバーしています。要するに、フリナビで拾えなかった求人が出てくる可能性がある側です。
\次の1社は、返事が来るところにしませんか/
18〜35歳・無料。履歴書はまだ無くて大丈夫です。合わなければ断ってOK。
ここまで評判を見てきました。公式が掲げている特徴も整理しておきます。
フリナビ3つの特徴
公式サイトが前面に出しているのは3つです。どれも本当ですが、読み方にコツがあります。
特徴1:申し込み後、即面談
申し込み当日または翌営業日に、日程調整の連絡が入ります。問い合わせには100%返信するとしています。
特徴2:ブラック企業を排除
働きやすい環境を整えている企業、成長している業界・企業を厳選して紹介するとしています。
ただ、求人票は基本的に盛られています。みなし残業20時間と書いてあって実際は40時間、というような。
弊社は逆で、求人票にみなし残業15時間と書いていますが、実際はほぼ残業なしで定時に帰ります。楽そうという理由で来る人を減らしたくて、わざと厳しめに書いているんです。
ただ、これは珍しいほうです。弊社の場合は、楽そうという理由で入った人がどうせ続かないので、応募が減っても構わないと考えているだけです。
ほとんどの会社はそうはいきません。応募が来ないほうが困るので、数字は良いほうに寄せます。
つまり、エージェントが「厳選しています」と言っても、求人票を見た限りでは何も分かりません。中身は面談で聞くしかない。
求人票のどこを疑えばいいかは、こっちに全部書きました
ブラック企業求人あるある|やばい会社の特徴を採用側が解説
特徴3:全員面談
これは冒頭で確認したとおりです。年齢・性別・学歴で判断しない。書類が未完成でも申し込める。希望者には書類の書き方と面接対策をサポートする。
この3つのうち、登録前に自分で確かめられるのは3つ目だけです。フォームを開けば、学歴欄がないことは誰でも見られます。
では、このサービスは誰に向いているのか。
フリナビが向いている人・控えたほうがいい人
このサービス、合わない人にとっては本当に合いません。住んでいる場所でほぼ決まります。
向いている人
- 他社の転職エージェントに断られた経験がある人
- 正社員経験がない、または短期間で辞めてしまった人
- 東京(神奈川・埼玉・千葉)か大阪(京都・兵庫・滋賀・奈良)に住んでいる人
- 履歴書や職務経歴書がまだ書けていない人
- 初めての就職活動で、何から手をつければいいか分からない人
控えたほうがいい人
- 首都圏・関西圏から離れた地域に住んでいる人(全国対応のエージェントを併用してください)
- ハイクラス求人(年収1,000万円以上)を探している人
- 応募から入社まで全部ひとりで進めたい人
- 電話やメールでの連絡を受けたくない人
ちなみに最後のふたつ、昔の私です。書類の書き方も面接も自分で分かるから求人だけサクサクくれればいい、と思っていました。そういう性分の人は、エージェントより求人サイトやハローワークのほうが速く進みます。
職歴がない状態でハローワークを使うとどうなるかは新卒応援ハローワークはやばい?既卒で使った本人×採用担当が評判と向き不向きを本音解説】に書きました。
バイトの3年は、続いた証拠です。職歴なしからの20代向けに、使えるエージェントを採用側の目線で5社に絞りましたフリーターの転職エージェントおすすめ5社|正社員経験なしの20代を採用担当が厳選【2026年】】
登録を決めたなら、手続き自体はあっさり終わります。
フリナビの登録の流れとよくある質問

入力項目が少ないので、1〜2分で終わります。
- 1公式サイトのエントリーフォームを開く
- 2就職希望エリアを選ぶ(東京/大阪/その他)
- 3生年月日(西暦)を入力
- 4氏名を入力
- 5メールアドレスを入力
- 6電話番号を入力
- 7個人情報取扱い同意書に同意するをチェック
- 8送信して完了

送ったあとは何をすればいいんですか?

待つだけです。当日か翌営業日に連絡が来ます。面談までに履歴書を仕上げておく必要もありません。
Q1. フリナビの利用に料金はかかりますか?
かかりません。求人紹介から応募書類の作成、面接対策、内定後の条件交渉まで無料です。費用を払うのは採用した企業側で、相場は年収の3割前後です。
気になるなら、面談で「御社はどこから報酬をもらっているんですか」と聞いて大丈夫です。まともなエージェントなら普通に答えます。答えを濁す会社は、それはそれで情報として有益です。
Q2. フリナビは全員面談ですが、学歴や年齢で断られることはありませんか?
公式は年齢・性別・学歴で判断しないと明記しています。実際、フォームに学歴の入力欄がありません。
ただし、会えることと紹介が出ることは別です。求人が出てこなかったときは「どういう条件なら紹介できますか」と聞いてください。そこで返ってくる答えが、自分に合う求人を持っている会社かどうかの判断材料になります。
Q3. 正社員として働いたことがなくても求人を紹介してもらえますか?
フリーター・既卒・ニートを対象に掲げているので、正社員経験がないこと自体は登録の障害になりません。
ただ、職歴がない人を採る側は判断材料が限られます。最後は面接での受け答えで決まるので、アルバイトで何を任されていたかを、具体的な作業レベルで話せるようにしておいてください。「レジをやっていました」ではなく「締めの金額が合わないときに何を確認していたか」まで出せると、見え方が変わります。
とはいえ、自己紹介で何を言えばいいか分からないから困っているんですよね。面接官として聞いている側から、通る話し方を書きました【現役面接官が教える】フリーター面接の3つの自己紹介術
Q4. フリナビ以外の転職エージェントと併用しても大丈夫ですか?
問題ありません。というより、求人の幅が広いサービスではないので、他のエージェントとの併用が前提だと思っておいたほうがいいです。
2〜3社に登録して、出てくる求人の中身を比べてください。同じ経歴を出しているのに紹介される求人が違うので、どこが自分の層を持っているかが見えてきます。
Q5. まだ就職するか迷っている段階でも登録していいですか?
大丈夫です。相談した結果「今は動かない」と決めてもかまいません。無料なので、聞くだけ聞いて帰っても誰も困りません。
ただし、電話とメールでの連絡は来ます。それが煩わしいと感じるなら、気持ちが固まってからのほうがお互いのためです。
まとめ|フリナビは「断られた人」の入口になる

一度どこかで断られていると、次に登録するときも身構えますよね。また同じことになるんじゃないか、と。
フリナビについて確認できたことを、ここで整理しておきます。
| 🔎 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 🏢 運営会社 | 運営は千葉県松戸市の株式会社ライズ。大手グループの系列ではなく、本業は人材・建設 |
| 👤 全員面談 | 「全員面談」は看板どおり。公式には年齢・性別・学歴で判断しないと明記されており、登録フォームにも学歴欄がありません |
| ⚠️ 面談=求人紹介ではない | ただし、面談してもらえることと、紹介できる求人があることは別です |
| 📍 求人エリア | 求人は首都圏・関西圏に偏っている一方、求人数自体は非公開 |
| ⚡ 対応の早さ | 返信が早いことは利用するうえでの強み |
| 📝 応募のしやすさ | 書類が未完成でも申し込めるため、転職準備が整っていない段階でも相談しやすい |
💡 ここは勘違いしないでください。
「誰でも面談してくれる」ことと、「誰でも求人を紹介してもらえる」ことは別です。
フリナビは、まず相談してみたい人にとって使いやすい一方、希望する地域や条件によっては紹介できる求人が限られる可能性があります。
断られ続けると、自分に値打ちがないような気がしてきます。私も何十回と落ちてきたので、その感じはよく分かります。
でも、うちの会社が候補者を全員見送ったときのように、落ちる理由の大半は枠が合っていないだけです。
持っている求人が違う会社に行けば、同じ経歴でも普通に話が進みます。変わるのはあなたではなく、相手です。
まずは1社、ちゃんと連絡が返ってくるところから。フリナビでもいいですし、35歳まで見てくれるツナグバでも構いません。
\待っている間に、もう1社/
18〜35歳・無料。在職中でも、辞める前でも構いません。
27歳の直前まで、履歴書に書ける職歴がありませんでした。入っては試用期間で辞めるのを繰り返していたからです…そこからどう抜けたかは、こっちに書いています
20代無職は人生終わり?今からでも間に合う【27歳フリーター脱出実体験】】
就職は、動き出すまでが一番しんどいです。
でも、完璧に準備してからじゃなくていい。
まずは一歩、動いてみてください。
あなたなら、まだ十分間に合います。



