「試用期間中にクビになったらどうしよう…」
正社員で入社したばかりの人も、パートやバイトで働き始めた人も、試用期間中は誰もがこの不安を抱えます。特に職歴が浅い20代なら「自分の能力が足りないんじゃないか」と感じるのは当然のことです。
結論から言うと、試用期間でクビになる確率はわずか3%程度。100人中97人は無事に本採用されています。
この記事では、転職29社・現役採用担当の筆者(PAPAO)が、3%の根拠データから雇用形態別(正社員・パート・バイト・公務員)の実態、クビになる人の共通点、危険な前兆サイン、そして万が一の対処法まで本音で解説します。
読み終わる頃には「そこまで怖がる必要なかったんだ」と思えるはずです。
試用期間でクビになる確率は本当に3%?根拠データを検証

●「試用期間でクビになる確率は3%」という数字、ネット上でよく見かけますよね。でも「本当にそんなに低いの?」と疑問に思う方も多いはずです。
ここでは、この数字の背景にある根拠を掘り下げて解説します。
「3%」の算出根拠と統計的な背景
まず正直に言うと、「試用期間中の解雇率3%」という数字には、厚生労働省などが公式に発表した単独の統計があるわけではありません。
ではどこから来ているのか。主に以下の3つのデータを掛け合わせた推計値と考えられています。
1つ目は、厚生労働省「雇用動向調査」の離職データです。
入社1年以内の離職率は約15%前後で推移していますが、その大半は自己都合退職であり、会社都合(解雇)はごく一部にとどまります。
2つ目は、労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査です。
試用期間を設けている企業のうち、実際に本採用を見送った経験がある企業の割合は全体の数%程度というデータがあります。
3つ目は、実務上の肌感覚です。
筆者(PAPAO)は29社で働き、現在は採用担当として採用の現場に立っています。はっきり言って、弊社では試用期間中の解雇はしていません。「採用した以上は面倒を見る」というのが基本スタンスです。これは弊社に限った話ではなく、まともな企業であれば同じ考え方をしています。
つまり「3%」は単一の統計値ではなく、複数のデータと実務経験から導かれた「おおよその目安」です。正確な数字は1〜5%の幅がありますが、いずれにしても「ほとんどの人は無事に本採用される」という事実は変わりません。
企業が簡単にクビにできない3つのコスト的理由
では、なぜこんなに低いのか?
企業側の立場で考えると理由は明確です。
まず採用コストの問題です。リクルートの調査によれば、中途採用1人あたりの平均コストは約100万円。求人広告費、面接官の人件費、入社手続き、研修費用…これだけ投資した人材を簡単に手放すのは企業にとっても大きな損失です。
次に教育投資の損失です。試用期間中も給与を払い、先輩社員が業務を教え、OJTに時間を割いています。途中で解雇すればこの投資がすべて無駄になります。
そして企業評判へのリスクです。試用期間中の解雇が頻繁にある会社は、口コミサイトやSNSで「すぐクビにする会社」と広まります。採用市場での評判が下がれば、今後の人材確保がさらに難しくなる。企業はこのリスクを強く意識しています。
こうした事情から、企業側も「できれば育てて戦力にしたい」と考えているのが実態です。あなたをクビにすることは、企業にとっても痛手なのです。
正社員・パート・バイト・公務員…雇用形態別のクビになる確率は?

●「3%」という数字を見て「これって正社員の話でしょ?」と思った方もいるはずです。ここでは雇用形態ごとの実態を整理します。
正社員(新卒・中途)の場合
結論から言うと、正社員の試用期間でクビになる確率は雇用形態の中で最も低いです。
理由はシンプルで、正社員の採用コストが最も高いから。
求人広告費、複数回の面接、入社手続き、社会保険の加入…企業は正社員一人を採用するために数十万〜百万円単位の投資をしています。このコストを捨てて試用期間でクビにするのは、企業にとってもよほどのことがない限り割に合いません。
では新卒と中途で違いはあるのか。採用担当の実感としては、新卒の方がクビになりにくいです。なぜなら新卒は「ゼロから育てる前提」で採用しているので、最初の数ヶ月で成果を求められることがほぼないからです。
一方、中途採用は即戦力を期待されるぶん、スキルの乖離が大きいと問題になりやすい。ただし、それでもいきなりクビではなく「指導→改善の機会→それでもダメなら…」という段階を踏むのが通常です。

新卒のあなた、安心してください。企業は新卒を「育てる投資」と考えてるから、すぐクビにはしないよ!
パート・アルバイトの場合
パートやバイトの場合、正社員より試用期間でクビになりやすいのでは?と不安に思う方が多いですが、法的な保護は基本的に同じです。
労働契約法16条の「合理的な理由のない解雇は無効という原則は、正社員もパートもバイトも変わりません。試用期間14日超であれば30日前の解雇予告(または解雇予告手当の支払い)も同様に必要です。
ただし現実問題として、パート・バイトの方が契約期間が短く設定されているケースが多く、「試用期間満了で更新しない」という形を取られることがあります。これは厳密には「解雇」ではなく「雇止め」にあたり、法的な扱いが異なります。
もし試用期間中に理由の説明もなく突然「明日から来なくていい」と言われた場合は、雇用形態に関係なく不当解雇の可能性があります。泣き寝入りせず、労働基準監督署に相談してください。
ちなみに、パートやバイトの試用期間に不安を感じているなら、そもそも正社員として安定した環境で働くという選択肢も視野に入れてみてください。
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■パート・バイトでも失業保険はもらえる?→ 詳細記事 フリーター退職後に失業保険で月7~12万円!受給条件・申請手順・実績作りまで完全解説
公務員の場合
公務員には民間企業とは異なる「条件付採用期間」という制度があります。通常6ヶ月間で、この期間中は民間の試用期間よりも身分保障が弱いのが特徴です。
民間企業の場合は試用期間中でも労働契約法で保護されますが、公務員の条件付採用期間中は、正式採用を拒否される際に民間ほど厳格な理由が求められないとされています。
ただし、だからといって簡単にクビになるわけではありません。公務員の採用試験は倍率が高く、採用側も相当なコストをかけて選考しています。条件付採用期間中に正式採用されなかったケースは極めてまれで、実態としては民間の試用期間と同程度かそれ以下です。
公務員を目指している人は、試験に受かった時点で最大の関門は突破してる。条件付期間は普通に勤務すればまず問題ないですよ!
法的保護|なぜ試用期間でも簡単にクビにできないのか?

●雇用形態ごとの実態を見てきましたが、どの雇用形態にも共通して言えるのは「法律があなたを守っている」ということです。試用期間中だからといって、会社が好き勝手に解雇できるわけではありません。
ここでは、知っておくだけで気持ちが楽になる3つの法的保護を解説します。
労働契約法16条|「なんとなくクビ」は法律上できない
試用期間中の解雇を最も強く縛っているのが労働契約法第16条です。
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」
法律用語が難しいですが、要するに「ちゃんとした理由がなければクビにできない」ということです。これは雇用契約を結んだ時点で発生する保護であり、就業規則に試用期間の定めがあっても変わりません。
| ⚖️ 解雇が認められる3つの条件 | 内容 |
|---|---|
| 🔍 客観的に合理的な理由がある | 「なんとなく合わない」「印象が悪い」といった曖昧な理由だけでは解雇できない |
| ⚖️ 社会通念上相当である | 軽微なミスや一度の失敗だけで解雇するのは通常認められにくい |
| 📝 指導・改善の機会を与えている | 会社は本人に説明し、改善のチャンスを与えたうえで判断する必要がある |
この3つの条件をすべて満たさない限り、解雇は法的に無効になります。

つまり「試用期間だから」という理由だけでクビにするのは違法。これを知ってるだけで不安はかなり減るはず!
14日ルール|2週間を乗り切れば保護が格段に強くなる
労働基準法第20条・第21条により、試用期間中の解雇には「14日」が重要なラインになります。
入社から14日以内であれば、企業は解雇予告なしに解雇できます。
ただし14日を超えた場合は、少なくとも30日前に予告するか、30日分の平均賃金(解雇予告手当)を支払う義務が発生します。
さらに、解雇する場合は「解雇理由証明書」の発行義務もあります。「なぜクビにするのか」を書面で示さなければならないため、曖昧な理由や勤務態度への主観的な不満だけでは解雇に踏み切れないのです。
つまり、入社して2週間を乗り切れば法的保護は格段に強くなります。最初の2週間だけは特に意識して、遅刻や無断欠勤を絶対に避けてください。
裁判での企業側勝率はわずか3割|企業も解雇を恐れている
「法律で守られている」と言われても、実際に争ったらどうなるのか気になりますよね。
実際の労働審判や裁判では、試用期間中の解雇であっても企業側の勝率は約3割程度と言われています。つまり7割のケースで、解雇は「不当」と判断されているということです。
| ⚠️ 企業側が負けやすい典型パターン | 内容 |
|---|---|
| 🔻 適切な指導・教育を行わずに「能力不足」で解雇した | 改善の機会を与えていないため、解雇の正当性が認められにくい |
| 🔻 改善指導の記録を残していない | 会社側が「十分に指導した」と証明できない |
| 🔻 「合わない」「協調性がない」など曖昧な理由で解雇した | 客観性に欠け、合理的な理由とは認められにくい |
| 🔻 契約期間や試用期間の満了を待たずに突然解雇した | 手続きや判断の妥当性が問題になることがある |
企業の人事部門はこうした判例を当然把握しています。だからこそ「よっぽどのことがない限りクビにはしない」というのが現実なのです。
万が一不当だと感じる解雇を受けた場合は、労働基準監督署や弁護士への相談を検討してください。
■逆に「辞めたいのに辞めさせてくれない」場合はこちら
→ 詳細記事 退職届の受け取り拒否は違法!ヤメハラ事例と慰謝料請求できる解決法
試用期間でクビになる人の5つの共通点【採用担当が本音で暴露】

●とはいえ、3%とはいえゼロではありません。実際にクビになる人がいるのも事実です。
では、どんな人が試用期間中に解雇されるのか。29社で働き、現在は採用担当として多くの新入社員を見てきた筆者の経験から、共通するパターンを5つ紹介します。
裏を返せば、この5つに該当しなければクビになる心配はほぼありません。
経歴詐称・虚偽の申告があった場合
最も確実にクビにつながるのが「嘘が発覚した」ケースです。
こうした虚偽は、実務が始まればほぼ確実にバレます。
特に多いのが「前職でのプロジェクト経験」を盛るパターンです。面接では通用しても、実際の業務で知識不足が露呈し、信頼関係が崩壊して解雇に至ります。

採用担当として断言しますが、短期的に有利に見えても経歴詐称は割に合いません。
正直に伝えた上で「これから学ぶ意欲がある」と示す方が、採用側の評価はずっと高いです。
■経歴に自信がなくても職務経歴書は書ける→ 詳細記事 第二新卒・職歴なしの職務経歴書「書くことない・スカスカ」を採用担当が本音で解決する方法
重大な勤怠不良(遅刻・欠勤の繰り返し)
能力以上に見られているのが勤怠です。
試用期間中、企業が最も注目しているのは「この人は信頼できるか?」という一点。

これらが重なると、いくら能力が高くても信頼を失います。
筆者は29社の経験の中で、どの会社でも勤怠だけは例外なく厳しく見ていました。
逆に言えば、遅刻しそうなときに一本連絡を入れるだけで印象は大きく変わります。「ちゃんと連絡できる人」というだけで、試用期間の評価はかなり安定します。
著しい能力不足(「よっぽど」のレベルとは?)
ここは誤解が多いポイントなので、採用担当として明確にしておきます。
「仕事が覚えられない」「ミスが多い」程度では、まず解雇にはなりません。試用期間中の新人が完璧にできないのは企業側も織り込み済みです。
「よっぽど」のレベルとは、何度説明しても同じミスを繰り返し改善の兆しが一切ない、業務の基本的な理解がまったくできない、そして改善の努力や姿勢すら見られない…このすべてが揃った場合です。
特に未経験で入社した場合、企業側は「ゼロからの成長」を前提に採用しています。
焦らず着実に学ぶ姿勢があれば、能力不足だけでクビになることはまずありません。
逆に、管理職や専門職として即戦力採用された場合は、期待値とのギャップが大きいとリスクが高まります
職場の規律やルールへの重大な違反
これらは試用期間に限らず、本採用後でも解雇事由になりうる重大な違反です。
ただし、「会社の方針と自分の価値観が合わない」場合は少し話が変わります。筆者も過去にある営業会社に入社した際、良心に従って無理な販売をしなかったところ「売る気がない」と判断され、試用期間中に肩たたきにあった経験があります。
これは能力や態度の問題ではなく、価値観のミスマッチです。こうした場合は、無理に合わせて消耗するより早めに見切りをつけて、自分に合った環境を探す方が長期的には正解です。
5.会社都合(業績悪化・事業縮小)
これはあなたの責任ではまったくありません。しかし、現実に起こりうるケースです。
筆者自身、過去に「名ばかりベンチャー」に入社し、入社2ヶ月ちょっとで会社が半分倒産するような形で失業した経験があります。肩書は部長でしたが部下はゼロ、上司は社長だけ…という名ばかりの役職でした。
このとき「会社都合」の退職となり、失業保険を活用して予想外に100万円超えのサポートを受けることができました。
- 会社の業績が急激に悪化した
- 採用したポジションが不要になった
- 会社自体が倒産・廃業した
こうした場合は「会社都合による退職」となり、失業給付の待機期間が短くなるなどのメリットがあります。あなたの能力や姿勢が原因ではないので、次の転職活動で不利になることもありません。
■もし万が一の時に備えて知っておきたい方はこちら
→ 詳細記事【100万円越え可】再就職手当でおいしいお祝い金を手に入れる方法
試用期間でクビになる前兆5つ|このサインが出たら要注意

●ここまで「クビになる人の共通点」を見てきましたが、自分では問題ないと思っていても、会社側がすでに判断を進めているケースがあります。
クビになる可能性がある場合、通常は何らかの前兆が現れます。早めに気づければ対策を打てる時間が残されています。以下の5つのサインに心当たりがないか、チェックしてみてください。
1.上司や同僚の態度が急に冷たくなる
最もわかりやすいサインは人間関係の変化です。
昨日まで普通に話していた上司が急によそよそしくなる、挨拶しても返事が素っ気ない、ランチや飲み会に誘われなくなる…こうした「職場での孤立感」が急に始まったら注意が必要です。
ただし、これは単に上司が忙しいだけの場合もあります。1〜2日で判断せず、1週間以上続くようなら要警戒です。
気になったら「最近、何かお気づきの点はありますか?」と率直に聞いてみるのも手です。指摘を受ければ改善のチャンスが生まれますし、聞く姿勢そのものが評価されることもあります。
仕事を振られなくなる・放置される
これは見落としがちですが、かなり危険なサインです。
「楽になったな」と感じたら、実は会社側があなたに業務を引き継がせない準備を始めている可能性があります。
筆者の29社の経験上、「忙しくて構ってもらえない」と「意図的に放置されている」は、周囲の他のメンバーへの仕事の振り方を見れば判別できます。自分だけ明らかに蚊帳の外なら、早めに上司に「もっと仕事を任せてほしい」と自分から申し出てください。
3.面談や評価の頻度が急に増える
一見ポジティブに見えるかもしれませんが、急に面談が増えるのは危険信号かもしれません。
- 頻繁に上司から業務の進捗確認がある
- 人事部との面談が急に設定される
- 具体的な改善点を細かく指摘される
これらは、会社側が解雇の正当性を示すために「指導の記録」を残そうとしている可能性があります。
とはいえ、ここで腐ったら終わりです。面談で指摘された点は素直に受け入れ、改善の行動を取り、その結果を必ず報告する。この「指摘→改善→報告」のサイクルを回せている人を、会社はそう簡単にクビにはできません。記録が「指導しても改善しなかった証拠」ではなく「指導したら改善した証拠」に変わるからです。
4.退職勧奨の匂わせがある
より露骨なケースでは、直接的に辞めるよう促す発言が出てきます。
- 「この仕事、合っていないんじゃない?」と言われる
- 「他に向いている仕事があるのでは?」と提案される
- 「自己都合で辞めるなら、良い評価で送り出すよ」と言われる
こうした言葉が上司や人事から出たら、実質的なクビ宣告の前段階と考えてください。
会社側は解雇より自己都合退職の方が手続き的に楽なので、自分から辞めるよう誘導してくるのです。ただし、ここですぐに「じゃあ辞めます」と言う必要はありません。一度冷静になって、本当に自分に問題があるのか、それとも会社側の都合なのかを見極めることが大切です。

ただし、すぐに決断せず、一度冷静になって考えることをお勧めします。
■自分から辞める決断をしたなら
→ 詳細記事 ブラック企業の最強の辞め方!退職代行なら当日の朝でも辞められる!
5.試用期間の「延長」を打診される
「試用期間をもう少し延ばしたい」と言われたら、それは本採用を迷っているサインです。
就業規則に延長の規定がある場合、企業は本採用を見送る前のワンクッションとして試用期間の延長を使うことがあります。延長そのものは違法ではありませんが、明確な理由の説明もなく延長される場合は要注意です。
延長を打診されたら、必ず「具体的にどの点を改善すれば本採用になるのか」を確認してください。基準が明確であれば改善の余地がありますし、曖昧なまま延長されるだけなら、実質的に「辞めてほしいけど言い出せない」状態の可能性が高いです。
【補足コラム】要注意:「異動+給与ダウン」の追い込みパターン
特に立ち上げ間もないベンチャーや少人数の会社で実在する手口です。
試用期間中はクビにせず、試用期間終了後に別部署へ異動させ、同時に給与を下げて自主退職に追い込む。法的リスクを避けながら実質的に人を辞めさせるやり方です。
「異動+給与ダウン」のセットが試用期間直後に来たら、それは実質的なクビ宣告と思った方がいいです。この場合は無理にしがみつくより、次の環境を探す方が賢明です。
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試用期間でクビを回避する5つの対策【採用担当のチェックポイントから逆算】

●ここまで「クビになる人の共通点」と「前兆サイン」を見てきました。次は「そもそも前兆すら出させない」ための行動です。
一般的なビジネスマナーの話ではなく、採用担当が試用期間中に実際に何を見て本採用を判断しているのか、その裏側から逆算した対策をお伝えします。
1. 報連相は「やりすぎ」くらいがちょうどいい
採用担当が試用期間中に最も見ているのは、実はスキルではなく「この人は安心して仕事を任せられるか」です。そしてその判断材料の8割は報連相で決まります。
業務の進捗をこまめに報告する、わからないことは抱え込まず質問する、困りごとは小さいうちに相談する。当たり前のように聞こえますが、試用期間中にこれを徹底できている人は意外と少ないです。

「聞きすぎて迷惑じゃないかな…」って遠慮しちゃう気持ち、わかるなぁ

採用担当の本音を言うと「聞かなすぎる新人」の方がよっぽど怖いんだよ。
| ⚠️ 企業側が最も困るパターン | 内容 |
|---|---|
| 🔻何を考えているかわからない | 悩みや不満を抱えていても表に出さないため、周囲が状況を把握できない |
| 🔻どこで詰まっているかわからない | 困っていても相談しないため、問題が見えにくくなる |
| 🔻ある日突然大きなミスが発覚する | 小さな違和感が放置され、気づいたときには重大な問題になっていることがある |
具体的な方法として、筆者は新しい職場に入るたびに「報連相ノート」を作っていました。いつ・誰に・何を報告したかを記録しておくと、自分の振り返りにもなるし、万が一トラブルになったときの証拠にもなります。
2. 最初の1ヶ月は「能力」より「勤怠と態度」で勝負する
試用期間の最初の1ヶ月で企業が見ているのは「仕事ができるか」ではなく「一緒に働ける人か」です。
| 🟢 第一印象で評価されるポイント | 内容 |
|---|---|
| ⏰ 時間厳守 | 遅刻をしないのはもちろん、できれば10分早く出社すると安心感を与えられる |
| 😊 自分から挨拶する | 明るく挨拶するだけで、コミュニケーション力や協調性が伝わる |
| 🗣️ 丁寧な言葉遣い | 受け答えが丁寧だと、「この人はちゃんとしている」という印象につながる |
29社を経験して確信しているのは、能力で評価されるのは入社3ヶ月目以降だということ。最初の1ヶ月は能力がなくても勤怠と態度が良ければ「伸びしろがある」と判断されます。
逆に、能力が高くても遅刻や態度の問題があると「一緒に働きにくい」という烙印を押され、取り返すのが非常に難しいです。

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3. 指摘されたら「メモ→改善→報告」の3ステップで返す
完璧な新人はいません。ミスをすること自体は問題ではなく、企業が見ているのは「指摘された後の反応」です。
採用担当として断言しますが、同じミスでも対応次第で評価はまったく変わります。指摘を受けたらまずメモを取る。次に同じミスをしないよう具体的に工夫する。そして改善した結果を上司に報告する。この「メモ→改善→報告」のサイクルを回せている人を、企業は手放しません。
逆に最もまずいのは、指摘されたときに言い訳から入ること。「でも」「だって」「聞いてなかった」…これが出た瞬間に、採用担当の評価シートには赤信号が灯ります。
筆者は新しい職場では必ず「業務メモノート」を作り、指摘された内容や学んだことを記録していました。「教えられるのを待つ」のではなく「自分から学ぶ」姿勢が、採用担当の目には最も好印象に映ります。

「でも」が口癖の新人、採用担当は全員見抜いてるよ!
4. 「名前を覚える」だけで人間関係は8割うまくいく
職場の人間関係は試用期間の評価に直結します。「この人と一緒に働き続けたい」と思ってもらえるかが本採用の隠れた判断基準です。
「積極的にコミュニケーションを取ろう」と言われても、人見知りの人にはハードルが高いですよね。そこで筆者が29社の経験から見つけた最もシンプルで効果的な方法を1つだけ紹介します。それは「人の名前を覚えて、名前で呼びかける」こと。
「おはようございます」と「〇〇さん、おはようございます」では、受け取る側の印象がまったく違います。入社初日から意識して名前と顔を一致させていけば、自然と会話のきっかけも生まれます。
また、ランチや休憩時間にも孤立しないよう会話に参加することも大切です。「仕事ができても人間関係が悪い人」より「成長途上でも人間関係が良い人」の方が長く会社に残れる傾向があるのは、筆者が29社で目の当たりにしてきた現実です。

名前で呼ぶだけなら人見知りでも今日からできるね!
5.「前の会社では」は絶対に言わない
最後に、これは29社を渡り歩いた筆者が痛い目に遭って学んだ鉄則です。
新しい職場に入ると、つい「前の会社ではこうやってました」「前職のやり方の方が効率的なのに」と言いたくなります。特に中途入社の場合、経験があるからこそ口に出してしまいがちです。
しかしこの発言は、試用期間中には百害あって一利なしです。既存メンバーからすれば「まだ何もわかってないのに偉そう」と映りますし、上司からは「うちのやり方に馴染む気がないのか」と判断されます。
改善提案をしたい場合は、まず最低でも3ヶ月はその職場のやり方を理解してから。試用期間中は「学ぶ姿勢」を全面に出す方が、結果的に自分の提案も通りやすくなります。

29社経験した筆者が保証する。「前の会社では」を封印するだけで試用期間の生存率は跳ね上がる!
■「まだ戦力外?」いつから会社の期待に応えられる存在になれる?
詳細記事 新人の「仕事できない」はいつまで?【そろそろ戦力候補への道】
クビになっても人生終わりじゃない|次の一手を準備する

●ここまでの対策を実践していれば、クビになる確率は極めて低いはずです。しかし、会社都合など自分ではどうしようもないケースもゼロではありません。
もし不運にも解雇を告げられた場合、焦りは禁物です。やるべきことは3つだけ。順番に解説します。
1.解雇理由証明書を必ず受け取る
クビを告げられたら、まず最初にやるべきことは「解雇理由証明書」の請求です。口頭での説明だけで済ませてはいけません。
労働基準法第22条により、労働者が請求すれば企業は解雇理由を書面で交付する義務があります。これは法律で定められた権利なので、遠慮する必要はまったくありません。
この書面が重要な理由は3つあります。
| ⚖️ 解雇理由証明書の重要性 | 内容 |
|---|---|
| 🔍 解雇の正当性を判断できる | 解雇理由が客観的に妥当かどうかを確認する材料になる |
| 🛡️ 不当解雇を争う証拠になる | 労働審判や交渉の際に重要な証拠として使える |
| 💼 転職活動での説明に役立つ | 「前職を辞めた理由」を正確に説明する根拠になる |
「能力不足」と言われたけど実は業績悪化による人員整理だった、というケースは珍しくありません。書面で理由を確認しておくことで、今後の対応がまったく変わってきます。

「書面でください」の一言が言えるかどうかで、その後のキャリアが変わる。これだけは絶対に覚えておいて!
2.不当解雇の可能性を検討する
すべての解雇が正当なわけではありません。特に試用期間中は、企業側が「試用期間だから簡単にクビにできる」と誤解しているケースもあります。
以下に当てはまる場合は不当解雇の可能性があります。
| ⚠️ 不当解雇の可能性があるケース | チェック |
|---|---|
| 🔻 適切な指導や教育が一切行われないまま解雇された | □ |
| 🔻 結果だけで判断され、改善の努力やプロセスが評価されていない | □ |
| 🔻 試用期間14日を超えているのに、解雇予告や解雇予告手当がなかった | □ |
| 🔻 他の社員と比べて、明らかに差別的な扱いを受けていた | □ |
心当たりがある場合は、労働基準監督署への相談を検討してください。相談自体は無料で、匿名でも可能です。
ただし、法的に争うには時間とエネルギーがかかるのも事実です。「戦って勝つ」ことが目的なのか、「次の職場で幸せになる」ことが目的なのか。冷静に考えた上で判断してください。
3.試用期間のクビは「早めのミスマッチ発見」と捉える
解雇は終わりではなく、新たな始まりです。落ち込む気持ちは当然ですが、ここで立ち止まるのが一番もったいない。
筆者自身、29社のうち何度も短期離職を経験しています。その都度「自分に合った職場」に近づいていきました。むしろ合わない環境に何年もしがみつく方が、長期的なキャリアのダメージは大きいです。
次の一歩を踏み出すときに意識すべきは3つ。まず、自分の適性や志向を改めて振り返ること。次に、履歴書では会社都合の場合「会社都合により退職」と正直に書くこと。そして、一人で抱え込まず転職エージェントのサポートを活用すること。
特に試用期間でのクビを経験した後は、次こそミスマッチを防ぎたいはずです。転職エージェントを使えば、企業の社風や実態を事前に確認した上で応募できるので、同じ失敗を繰り返すリスクを大幅に減らせます。

一度の失敗で人生は終わらない。29社経験した筆者が生きた証拠です!
■短期離職で人生終わった…と思っている方へ
→ 詳細記事 短期離職で人生が終わりは嘘!短期離職を繰り返すでもなんとかなる!
試用期間でのクビを経験した後は、次こそミスマッチを防ぎたいはずです。一人で求人を探すより、企業の社風や実態を事前に把握しているエージェントに頼った方が、同じ失敗を繰り返すリスクは確実に減ります。 → 第二新卒エージェントneoに無料相談する
試用期間のクビに関するよくある質問

●ここまで読んで「自分のケースはどうなんだろう?」と気になる点が残っている方もいるはずです。試用期間のクビについて、読者の方からよく寄せられる疑問をまとめました。
- Q試用期間でクビになる確率は本当に3%?統計的な根拠はある?
- A
「3%」は厚生労働省の雇用動向調査や実務データから導かれた推計値で、単一の公式統計ではありません。ただし、正確な数字が1〜5%の幅であっても「ほとんどの人は無事に本採用される」という事実は変わりません。企業も採用コストや法的リスクを考えれば、簡単にはクビにできないのが実態です。
- Qパート・バイトの試用期間でクビになる確率は正社員より高い?
- A
法的保護は基本的に同じです。労働契約法16条は雇用形態を問わず適用されます。ただし、契約期間が短い場合は「試用期間満了で更新しない(雇止め)」という形を取られることがあり、これは解雇とは法的な扱いが異なります。理由の説明もなく突然「来なくていい」と言われた場合は、労働基準監督署に相談してください。
- Q試用期間の本採用見送りと解雇は法律上どう違う?
- A
実質的にはほぼ同じです。本採用見送りも法的には「解雇」に該当するため、合理的な理由と適切な手続き(30日前の予告または解雇予告手当の支払い)が必要です。「本採用見送りだから仕方ない」と泣き寝入りする必要はありません。
- Q試用期間中にミスが多いとクビになる?よっぽどのケースとは?
- A
ミスの多さだけでクビになることはまずありません。企業が判断するのは「改善の意思と行動があるか」です。「よっぽど」のレベルとは、何度指導しても同じミスを繰り返し、改善の努力が一切見られない場合です。メモを取り、工夫し、改善している姿勢が見えれば、能力不足だけで解雇されることはありません。
- Q試用期間でクビになったら履歴書にどう書く?
- A
原則として書くべきです。短期間でも社会保険の加入記録が残るため、隠しても後から発覚する可能性があります。会社都合の場合は「会社都合により退職」と記載すれば、転職活動で不利になることはほぼありません。自己都合の場合も、正直に書いた上で面接で前向きな説明ができれば問題ないです。
まとめ|試用期間のクビは怖くない。でも「合わない」なら早めに動こう
試用期間でクビになる確率はわずか3%。企業側も採用コスト・教育投資・評判リスクを考えれば簡単にクビにはできませんし、法律があなたをしっかり守っています。
この記事で紹介した5つの対策を実践すれば、クビになるリスクはさらに下がります。過度に不安に思わず、目の前の仕事に集中することが何よりの正解です。
ただし「クビにはならなそうだけど、この会社なんか違うかも…」と感じているなら、話は別です。合わない環境で我慢し続ける方が、長期的なキャリアへのダメージは大きい。試用期間中だからこそ、身軽に動ける今のうちに選択肢を確認しておくのは賢い判断です。

29社経験した筆者が断言しまう!「合わない会社に3年いる」より「合う会社を3ヶ月で見つける」方が人生は好転するよ!
■試用期間中に自分から辞める方法が知りたい方へ
→ 詳細記事 試用期間中の退職!辞めるの気まずいけど退職できる?【体験談】
特に職歴が浅い20代の方は、一人で抱え込まずプロのサポートを活用してください。ミスマッチを防ぎ、試用期間の不安そのものをなくすことが、最大の対策です。
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|---|---|---|---|---|
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| 🥈 UZUZ | 〜29歳 | IT系・ブラック排除 | 平均20時間 | ★★★★☆ |
| 🥉 キャリアスタート | 〜35歳 | 年収アップ率83% | 手厚い | ★★★★☆ |
| 4️⃣ ハタラクティブ | 〜29歳 | 最短2週間内定 | 手厚い | ★★★★☆ |
| 5️⃣ タネックス | 18〜29歳 | 中卒・高校中退OK | 丁寧 | ★★★☆☆ |
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