こんにちは、29社を渡り歩いた”転職界の迷走王”PAPAOです!
今回は多くの方が不安に思う「試用期間中のクビ(解雇)」について、私の経験から実態と対策をお伝えします。
結論からいうと、試用期間で本当にクビになる確率はかなり低いです!
なぜ低いのか、そして万が一のための対策もしっかりご紹介します。
試用期間でクビになる確率は実際どれくらい?

●転職や就職をした後、誰もが必ず通る「試用期間」。
特に職歴の浅い20代の方は「自分の能力が足りなくてクビになるのでは?」と不安になりがちですよね。
ここでは実際のデータと私の経験から、本当の確率についてお話しします。
クビになる確率はたった3%程度!
私は29社の職場を経験してきましたが、一度だけ試用期間中にクビになったことがあります。それは名ばかりベンチャー(中身は超小企業)の名ばかり部長職(部下0人で上司は社長だけ…)で、入社2ヶ月ちょっとで半分倒産のような『会社都合』という形での失業でした。
この時、失業保険を使うことになり、予想外に100万円超えのサポートを受けることができました。これは本当にお金が助かりました!
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しかし、安心してください。試用期間中にクビになる確率はたった3%程度と言われています。つまり100人採用されれば、97人は無事に本採用になるということです。これは想像より遥かに低い数字ではないでしょうか?
なぜこんなに低いかというと、企業側も採用活動に膨大なコストと時間をかけているからです。
一人の社員を採用するためには、求人広告費、面接官の人件費、研修費用など、数十万円以上のコストがかかると言われています。そのため、せっかく選考を通過した人材を簡単に手放すことはほとんどないのです。
法律上も簡単にはクビにできない理由がある
試用期間中だからといって、会社が思いのままに解雇できるわけではありません。これも安心できるポイントです。
労働契約法では「客観的に合理的な理由」があり「社会通念上相当」と認められる場合にのみ解雇が有効とされています。
具体的には以下のような法的保護があります!
- 試用期間が14日を超えている場合は、少なくとも30日前に予告するか、30日分の平均賃金(解雇予告手当)を支払う必要があります
- 解雇する場合は「解雇理由証明書」の発行義務があります
- 単なる「能力不足」では正当な理由とならないケースが多いです
このように、法律面でもあなたはしっかり守られているんです。会社側も「よっぽどの理由」がないとクビにはできないので、過度に不安に思う必要はありませんよ。
試用期間中にクビになる5つの主な理由

●とはいえ、ゼロではない3%の確率でクビになる人がいるのも事実です。ではどんな人が試用期間中に解雇されるのでしょうか?
私の経験と観察から、主な理由をご紹介します。こういった点に注意すれば、クビになるリスクはさらに下がりますよ。
1. 経歴詐称や虚偽の申告があった場合
信頼関係は仕事の基本です。私の経験上、最も確実にクビになる理由は「嘘をついた」ことが発覚した場合です。

具体的には以下のようなケースが該当します!
「前職でのプロジェクト経験」を水増しするケースも多く見られますが、実務が始まると知識不足が露呈して試用期間中に解雇されるケースがあります。
短期的には有利に見えても、長期的には必ず問題になります。正直に自分のスキルや経験を伝えることが何よりも大切です。
2. 重大な勤怠不良(遅刻・欠勤が多い)
基本的な勤務態度は、能力以上に重視されます。特に試用期間中は「この人は信頼できる人材か?」を会社側は見ています。

以下のような行動は避けるべきです!
私の29社経験の中で、どの会社も勤怠に関しては特に厳しく見ていました。たとえ能力が高くても、基本的な勤怠ができない人は信頼されにくいです。
「遅刻しそう」という時も、一本連絡を入れるだけで印象は大きく変わります。
3. 著しい能力不足で業務に支障がある
注意点として、これは「本当に著しい」場合に限ります。通常の「慣れていない」「覚えが少し悪い」程度では解雇理由にはなりません。以下のような場合に問題となります。
特に管理職や専門職として採用された場合は、期待されたスキルとの乖離が大きいとクビになるリスクが高まります。
ただ、未経験で入社した場合は、会社側も「ゼロからの成長」を前提としているので、焦らず着実にスキルを身につけていけば大丈夫です。
4. 職場の規律やルールに従わない
チームワークは現代のビジネスでは欠かせません。職場環境を乱す行為は解雇理由になりやすいです。
私自身もある悪どい営業会社に入社した際、良心に従って無理な販売をしなかったため「売る気がない」と判断され、試用期間中に肩たたきにあいました。
これは価値観の違いが原因でしたが、会社の方針と自分の価値観が合わない場合は、早めに見切りをつけることも時には必要です。
5. 会社都合(業績悪化や事業縮小)
これは従業員の責任ではありませんが、実際に起こりうるケースです。私も過去に試用期間中に会社が廃業になるという経験をしました…。
- 会社の業績が急激に悪化した
- 採用したポジションが不要になった
- 会社自体が倒産・廃業した
こうした場合は「会社都合による退職」となり、失業給付の待機期間が短くなるなどのメリットがあります。
不運ではありますが、あなたの能力や姿勢が原因ではないので、次の就職活動でも不利になりません。むしろ「会社都合」と説明できるので、転職活動では有利な場合もあります。
■「むしろ試用期間中に辞めたい…」という人は
詳細記事 試用期間中の退職!辞めるの気まずいけど退職できる?【体験談】
試用期間でクビになる前兆と察知するサイン

●もしクビの危険性があるとしたら、通常は何らかの前兆があるものです。クビになる可能性を早めに察知できれば、対策を講じることができます。
上司や同僚の態度が冷たくなる
人間関係の変化は最も分かりやすいサインです。突然、周囲の態度が変わることがあります。
- 挨拶しても返さなくなる
- 業務の指示が極端に減る
- 社内の飲み会や懇親会に誘われなくなる
こうした「職場での孤立」は要注意です。このような状況になったら、自分から積極的にコミュニケーションを取る努力が必要です。
問題があれば直接聞いてみることも大切です。「最近、何か問題がありましたか?」と率直に尋ねることで、改善のきっかけになることもあります。
面談や評価の機会が増える
一見ポジティブに見えるかもしれませんが、急に面談が増えるのは危険信号かもしれません。
- 頻繁に上司から業務の進捗確認がある
- 人事部との面談が急に設定される
- 具体的な改善点を細かく指摘される
会社側は解雇の正当性を示すために「指導の記録」を残そうとしている可能性があります。こうした面談では素直に改善点を受け入れ、前向きな姿勢を示すことが大切です。
面談後は必ず指摘された点を改善し、その結果を報告するようにしましょう。
退職勧奨のサインがある
より露骨なケースでは、直接的に辞めるよう促す発言があります!
- 「この仕事、合っていないんじゃない?」と言われる
- 「他に向いている仕事があるのでは?」と提案される
- 「自己都合で辞めるなら、良い評価で送り出すよ」と言われる
これは実質的な「クビ宣告」の前兆です。会社側も解雇よりも自己都合退職の方が手続き的に楽なので、そう促してくることがあります。
このような状況になったら、冷静に今後のキャリアについて考える時期かもしれません。

ただし、すぐに決断せず、一度冷静になって考えることをお勧めします。
試用期間中にクビにならないための5つの対策

●前述したクビになる理由を踏まえて、では具体的にどうすれば試用期間を無事に乗り切れるのでしょうか?
私(PAPAO)は現役採用担当&教育係として、多くの新入社員を見てきました。ここからは多くの転職経験者が実践してきた効果的な方法をご紹介します!
1. 報連相(報告・連絡・相談)を徹底する
ビジネスの基本は情報共有です。「言われなかったから」は言い訳になりません。

特に試用期間中は過剰なくらいの報連相が効果的です。
私は「報連相ノート」を作って、いつ・誰に・何を報告したかを記録していました。これは後々のトラブル防止にも役立ちます。
「報告しすぎ」と思われるくらいでちょうど良いです。新人の頃は「聞きすぎ」より「聞かなさすぎ」の方が危険だと覚えておきましょう。
2. 基本的なビジネスマナーを守る
当たり前のことかもしれませんが、特に試用期間中は意識して実践しましょう。

第一印象はその後の評価を大きく左右します!
- 時間厳守(むしろ少し早めに出社)
- 身だしなみに気を配る
- 丁寧な言葉遣いを心がける
- 挨拶を欠かさない
私の経験では、能力よりもこうした基本的なマナーで評価されることが多いです。特に第一印象は重要ですよ!「できる人」より「一緒に働きやすい人」が評価されるのが現実です。

実務スキルは入社後も伸ばせますが、基本的なマナーは最初から求められます。
3. 改善意欲を積極的に示す
完璧な人はいません。特に未経験業界や職種であれば、最初はできないことが多くて当然です。
大切なのは改善しようとする姿勢です!
- 指摘されたことはメモを取る
- 同じミスを繰り返さないよう工夫する
- 自主的に勉強や練習をする姿勢を見せる
私は新しい職場では必ず「業務メモノート」を作り、指摘された内容や学んだことを記録していました。上司からも「学ぶ姿勢がある」と評価されました。

「教えられるのを待つ」のではなく「自分から学ぶ」姿勢が大切です。
4. 人間関係を大切にする
職場の人間関係は思った以上に重要です。特に試用期間中は「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかが鍵になります。
私は新しい職場では、まず「人の名前と顔を覚える」ことから始めます。名前で呼びかけるだけで印象が変わりますよ。
また、ランチや休憩時間に孤立しないよう、積極的に会話に参加することも大切です。「仕事ができても人間関係が悪い人」より「成長途上でも人間関係が良い人」の方が長く会社に残れる傾向があります。
5. 自分の強みを活かす機会を見つける
会社に「この人は必要だ」と思わせることが、最終的な保険になります。
自分だけの価値を示せれば、クビになるリスクは激減します。

ただし、出しゃばりすぎには注意が必要です。
- 自分のスキルや経験を活かせる場面を見つける
- 率先して課題解決に取り組む
- 周囲から頼られる存在になる
業務効率化の提案など、自分の強みを活かした貢献ができると「この人がいると助かる」と評価され、スムーズに本採用になりやすいでしょう。全くの未経験分野でも、前職や学生時代の経験が意外と活きることがあります。
新しい職場の方針や文化を尊重し、前の会社との比較や批判は避けることが大切です。「前の会社ではこうだった」という発言は、特に試用期間中は控えるべきでしょう。
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万が一クビを告げられたらどうする?

●ここまでの対策を実践していれば、クビになる確率は極めて低いはずです。
しかし、もし不運にも解雇を告げられた場合、焦らず冷静に対応しましょう。このような状況でも、次のステップに向けた建設的な対応が重要です。
解雇理由を明確に確認する
まずは理由を正確に把握することが、その後のキャリア構築に役立ちます。
- 解雇理由証明書を必ず発行してもらう
- 具体的にどのような点が問題だったのか確認する
- 改善の機会があったのか確認する
私の友人は「能力不足」という理由で解雇されましたが、実は業績悪化による人員整理が本当の理由でした。正確な理由を知ることで今後の対策も変わってきます。
また、将来の転職活動で「前職を辞めた理由」を説明する際にも、正確な情報が必要です。
不当解雇の可能性を検討する
すべての解雇が正当なわけではありません。場合によっては法的に問題がある解雇もあります。
以下のようなケースは不当解雇の可能性が高いので、専門家に相談してみることをお勧めします。
- 適切な指導や教育が行われなかった
- 結果だけで判断され、プロセスが評価されていない
- 解雇予告がなかった(試用期間14日超の場合)
- 他の人と比べて明らかに差別的な扱いを受けた
もし不当と感じる場合は、労働基準監督署や労働組合に相談することも検討しましょう。ただし、法的争いは時間とエネルギーを消費するので、次のキャリアを見据えた上で判断することが大切です。
次の就職に向けて準備する
解雇は終わりではなく、新たな始まりです。
落ち込む気持ちも理解できますが、前を向いて次に進むことが大切です。
私も何度も転職を経験しましたが、その都度「自分に合った職場」に近づいていきました。
一度の失敗で諦めないでください!
むしろ、自分に合わない環境から早く抜け出せたとポジティブに捉えることで、次のステップにつながります。
「失敗」を「学び」に変える姿勢が大切です。
20代のあなたへ
今の失敗は将来の大きな成功の布石になります。むしろ早い段階でのミスマッチ発見は人生の無駄を省いてくれる贈り物です!
試用期間でクビになる確率が低い理由まとめ
これまでの解説を通して、なぜ試用期間でのクビが少ないのか理解していただけたと思います。改めて、主な理由をまとめておきます。
- 採用コストが高い
企業は採用活動に多大な時間とお金をかけています。簡単にクビにするのは経済的に損失です。 - 法律による保護
日本の労働法では、試用期間中でも正当な理由なく解雇できません。労働者の権利はしっかり守られています。 - 企業評判へのリスク
頻繁に試用期間中に解雇する企業は評判が下がり、優秀な人材が集まらなくなります。企業も自社の評判を守るために慎重になります。 - 採用時の見極め
多くの企業は採用段階でしっかり人材を見極めようとするため、試用期間でのクビは「想定外」の場合に限られます。 - 教育投資の損失
試用期間中も企業は教育にコストをかけています。途中で解雇するとその投資が無駄になるため、できるだけ育てようとします。
これらの理由から、よほどのことがない限り試用期間中にクビになることはないのです。

過度に不安に思わず、自分の仕事に集中することが何よりも大切です!
■クビの心配よりスキルアップに集中しよう!その姿勢こそが、本採用への最短ルートです。
一生モノの手に職をつける第一歩です。
既卒・フリーターが安心して就職するには?おすすめの方法

●最後に、職歴が浅い既卒やフリーターの方が不安なく就職するためのアドバイスをお伝えします。
特に「試用期間」という最大の不安の壁を乗り越えるには、適切なプロのサポートこそが成功への近道です。
転職エージェントの活用で試用期間の不安を解消
既卒・フリーター向けの転職エージェントを利用することで、試用期間の不安を劇的に減らすことができます。
- ミスマッチの大幅な減少
あなたの強みと企業の求める人材像を正確にマッチングするため、そもそも試用期間での「不適合」が起きにくい - 充実した面接対策と書類添削
プロの視点からのアドバイスで、採用担当者に好印象を与える準備ができる - 心強い入社後フォロー
試用期間中に問題が発生しても、第三者の専門家に相談できる安心感がある - 客観的な適性判断
自己分析だけでは見えない、あなたに合った業界や職種を発見できる

職歴の浅い20代の方には特に効果的です。
なぜなら、自分一人の限られた経験と知識だけで就職活動を進めるより、数千、数万のケースを見てきたプロの知見を活用できるからです。
未経験でも挑戦できる意外な職種や、あなたの隠れた才能を活かせる業界との出会いも、転職エージェントならではの価値です。プロの客観的なアドバイスによって、自分では気づかなかった可能性が開けることもあります。
まとめ|試用期間のクビは怖くない!
試用期間でクビになる確率はわずか3%程度。過度に心配する必要はありません。この記事でお伝えした5つのポイントを実践すれば、さらに安心です。
- 基本的なビジネスマナーを守る
- 報連相を徹底する
- 改善意欲を示す
- 職場の人間関係を大切にする
- 自分の強みを活かす
仮に最悪の場合でクビになっても、早い段階で不適合に気づけば、むしろ長期的なダメージは少なくなります。
そして考えてみれば、あなたを正当に評価できない会社とはもともとご縁がなかったのかもしれません。そんな環境では、いずれにせよどこかで転職を考えることになっていたでしょう。
もし就職や転職に不安があれば、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。あなたの就職・転職が成功することを心から応援しています!
私のように「29社経験」という迷走をしなくても、あなたは素晴らしいキャリアを築けるはずです。自信を持って新しい一歩を踏み出してくださいね!
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