- 「もう営業はやりたくない…」
- 「ノルマに追われる毎日から解放されたい…」
- 「営業以外って、そもそも何があるんだろう?」
そう思って検索してきた方に、先に結論だけ言います。営業以外の選択肢は、あなたが今思っているよりかなり広いです。
私(PAPAO)は29社を渡り歩いて、今は採用する側で働いています。営業職も何度も経験してきましたし、営業から別の職種に移ったことも、移った先で「これは違った」と早々に辞めたこともあります。
この記事では、営業経験を活かせる職種と未経験から挑戦できる職種を合わせて16、具体的に紹介します。あわせて、あまりどこにも書かれていない3つの疑問にも答えます。
- そもそも営業が存在しない業界はあるのか
- 営業を辞めると年収は下がるのか
- 採用側は「営業が嫌で辞めた人」をどう見ているのか
きれいごとだけを並べても、入社してから裏切られるだけです。私が失敗した話も入れて書いていきます。

辞めたい気持ちも、会社側の本音も、どっちも見てきました。両方の目線でいきます。
- 「営業だけはもうやりたくない」と感じる5つの理由|甘えではありません
- 営業に向いていないのか、その営業が合っていないのか|辞める前の見極め方
- 20代・第二新卒が営業以外の職種に転職しやすい4つの理由
- そもそも営業がない業界・営業が少ない業界はあるのか
- 営業経験を活かせるおすすめ職種5選|スキルをそのまま持ち込める
- 未経験から挑戦できる営業以外の仕事11選【20代向け】
- 営業以外で稼げる仕事はどれか|年収は下がるのか
- 男性・女性で営業以外の仕事の選び方は変わるのか
- 営業以外の職種に転職するときの4つの注意点
- 転職せずに営業以外へ移る方法|社内異動という選択肢
- 採用側から見た「営業以外に行きたい人」の書類と面接
- 営業以外への転職でよくある質問
- まとめ|営業以外の選択肢は思っているより広い
「営業だけはもうやりたくない」と感じる5つの理由|甘えではありません

まずは、あなたが今抱えている感情を整理させてください。
営業を辞めたい理由は人それぞれですが、20代の営業職が共通してぶつかる壁があります。
ここに自分が当てはまるなら、それは弱さではなく、構造的にしんどい仕事だという話です。
ノルマとプレッシャーが毎月ゼロにリセットされる
- 「今月はまだ目標の半分も行っていない」
- 「月末が近づくと胃が痛くなる」
先月どれだけ数字を作っても、1日になればまたゼロから。この終わりのなさが、営業のいちばんきついところです。
未達が続くと、多くの人が「自分は営業に向いていないのかも」と考え始めます。ただ、この時点で結論を出すのは早いので、次の章でもう一度だけ検証します。
テレアポ・飛び込み営業で自己肯定感が削られていく
1日100件の架電、ガチャ切りの連続、冷たい対応。ときには怒鳴られることもあります。
断られ続けると、だんだん「自分は迷惑をかけている存在なのでは」という感覚になってきます。
数字が落ちること以上に、この自己評価の下がり方がしんどい。ここまで来ると、気力で立て直せる段階を超えています。
休日も電話が鳴り、プライベートと仕事の境目が消える
土日も関係なく鳴る携帯。友人との約束を直前でキャンセルするのが当たり前になり、常に「オン」のまま消耗していきます。
仕事とプライベートの線が消えることは、労働時間の長さとは別のダメージがあります。休んでいるのに休めていない状態が続くと、回復する時間そのものがなくなります。
\休日の電話だけが原因なら、辞めなくても解決できる場合があります→
営業職の悩み!休日でも電話応対でプライベートがない?解決策はこれだ!】
インセンティブ依存で毎月の給与が安定しない
基本給+インセンティブという給与体系だと、調子のいい月と悪い月で手取りが大きく変わります。
この不安定さは、生活そのものの設計を難しくします。実家を出る、結婚する、家を借りる。どれも「来月いくら入るか分からない」状態では踏み出しにくい。
固定給に変わると何が起きるかは、後半の年収の章で詳しく書きます。
社内は競争、社外はクレームで逃げ場がない
社内では常に数字で並べられ、同僚と比較される。社外からは理不尽なクレームが飛んでくる。上からは結果を求められる。
板挟みの状態が続くと、「自分は数字を作る機械なのか」という虚しさが出てきます。私も営業をやっていた時期、毎晩のように翌朝が来ることを考えて憂鬱になっていました。

これ全部当てはまったら、もう辞めたほうがいいんじゃないの?

そう思いますよね。でも1つだけ確認したいことがあるんです。
ここまで読んで「全部自分だ」と思った方も多いはずです。
ただ、次の1点を飛ばして転職すると、移った先でも同じことになります。
営業に向いていないのか、その営業が合っていないのか|辞める前の見極め方

営業を辞めたい人の多くが、「自分は営業という職種に向いていない」と考えます。
でも何度も職種を変えてきた立場から言うと、合っていなかったのは職種ではなく、その営業のやり方だったというケースがかなりあります。ここを切り分けないまま動くと、転職先でつまずきます。
営業に向いている人の特徴
営業で長く続く人には、こういう傾向があります。
| ✅ 営業職に向いている人の特徴 | ポイント |
|---|---|
| 💪 断られても引きずらない | 営業は断られるのが当たり前。気持ちを切り替えて次へ進める人ほど長く活躍できます。 |
| 📊 数字で評価されるのが好き | 成果が給与や評価に反映される環境のほうが、やりがいを感じやすいタイプです。 |
| 🗣️ 人と話すことが苦にならない | 初対面の相手とも自然に会話できる人は、営業との相性が良い傾向があります。 |
| 👂 相手の話を聞き出すのが得意 | 話す力以上に「聞く力」が重要です。相手の悩みやニーズを引き出せる人は成果につながりやすくなります。 |
| 📅 自分でスケジュールを管理できる | 訪問や商談の予定を組み立て、優先順位を決めながら行動できる人は営業で長続きしやすいです。 |
注目してほしいのは最後の項目です。営業は自由度が高い代わりに、自分で段取りを組む仕事です。ここが得意な人は、実は営業以外でも「自分から動く系」の仕事が向いています。
営業に向いていない人の特徴
逆に、こういうタイプは営業でしんどくなりやすいです。
| ⚠️ 営業でしんどくなりやすい人の特徴 | ポイント |
|---|---|
| 📋 マニュアル通りに進めたい | 営業は相手によって対応を変える仕事です。決まった手順どおりに進めたい人は戸惑いやすい傾向があります。 |
| ⚖️ 成果主義より安定した評価がいい | 数字で評価される環境より、年功序列や安定した評価制度を好む人には負担になりやすいです。 |
| 📅 予定変更がストレスになる | 急な商談やキャンセルは日常茶飯事。予定どおりに進まないことが苦手だと疲れやすくなります。 |
| ⏳ すぐ結果が出ないと苦しくなる | 営業は成果が出るまで時間がかかることも多く、短期間で結果を求めすぎると焦りやすくなります。 |
| 😞 断られたことを引きずってしまう | 営業では断られる回数のほうが多い仕事です。一件一件を重く受け止めすぎると、精神的な負担が大きくなります。 |
ただし、ここに当てはまるからといって「じゃあ事務職だ」と直行するのも危険です。理由は次で書きます。
「電話が苦手だから」で職種を選ぶと失敗する【体験談】
これは私自身の失敗談です。
私はアルバイトでテレアポをやっていた時期があります。自分から電話をかけて話を進める仕事で、これは特に苦もなくこなせていました。
だから「電話の仕事なら自分は大丈夫だ」と思って、次に電話を受ける側の仕事に入ったんです。結果、29社の中でいちばん合いませんでした。研修期間の途中で辞めています。
職場は超大手で環境自体はまともでしたから、会社が悪かったわけではありません。単純に、私に適性がなかった。
かける仕事と受ける仕事は、同じ「電話」でも中身が真逆です。かける側は自分のペースで進められますが、受ける側は相手の要件に合わせてリアルタイムで判断し、聞きながら記録し、その場で答えを出すことを求められます。私はこれが本当にできませんでした。
つまり、適性を分ける線は「電話が得意かどうか」ではなく、自分から仕掛ける仕事か、追われる仕事かでした。
この視点は、このあと紹介する16職種を見るときにも効いてきます。「営業のここが嫌だった」を具体的な言葉にしてから読み進めてください。
ノルマが嫌なのか、売り込むのが嫌なのか、外を歩くのが嫌なのか、追われる感覚が嫌なのか。ここが曖昧なままだと、また同じ失敗をします。

「営業が嫌」の中身を分解しておくと、職種選びの精度が一気に上がります。
とはいえ、自分ひとりで「何が嫌だったのか」を言葉にするのは簡単ではありません。転職してから気づくくらいなら、動く前に整理しておいたほうが確実に早いです。
\何がやりたいのか分からないまま焦っている方へ→
転職したいけどやりたいことがない20代へ|20代で14社辞めた採用担当の答え】
適性の切り分けができたところで、20代の今なぜ動きやすいのかを確認しておきましょう。
20代・第二新卒が営業以外の職種に転職しやすい4つの理由
「営業しか経験がないから、他の職種なんて無理じゃないか」と不安になる方が多いのですが、20代の転職市場では、その経験の浅さがむしろ有利に働きます。
採用担当として求人を出す側にいると、この事情がよく見えます。
ポテンシャル採用が前提になる年齢だから
企業は20代前半から半ばの候補者を、「即戦力」ではなく「これから育てる人」として見ています。
基本的なビジネスマナーは身についているけれど、特定の会社のやり方に染まりきってはいない。この状態が、採る側にとっては扱いやすいんです。未経験でも書類が通るのは、この前提があるからです。
1〜2年の営業経験でも転職で評価されるから
短いから無価値、ということはありません。
数字を追った経験、顧客と対峙した経験、断られながら提案を続けた経験は、職種を越えて使える汎用スキルとして読まれます。書き方次第で、想像以上に評価されます。この「書き方」については後半で具体的に説明します。
若手不足で第二新卒の採用枠が増えているから
若手人材が足りていない企業が増え、第二新卒を前提にした採用枠を設ける会社が出てきています。
新卒のときには書類で落ちた規模の会社にも、第二新卒として入れる可能性があります。新卒枠より第二新卒枠のほうが競争が緩いケースは、実際に珍しくありません。
30代になると未経験職種のハードルが上がるから
これがいちばん大事な話です。
30代の未経験職種への転職は、20代と同じようには進みません。求められる基準が「育てられるか」から「今すぐ何ができるか」に切り替わるからです。
私自身、30代でも転職を9社経験していますが、20代のときとは明らかに難易度が違いました。
未経験の職種に挑戦するなら、20代のうちが圧倒的に有利です。

若さって、そんなに武器になるものなんですね。
前提が整ったので、ここから具体的な話に入ります。まずは多くの人が最初に知りたがる、けれどどこにもまともに書かれていない疑問から片付けます。
そもそも営業がない業界・営業が少ない業界はあるのか

「営業という職種が存在しない業界に行けば、根本的に解決するんじゃないか?」
そう考えて業界から探し始める人はかなり多いのですが、この質問にまともに答えている記事がほとんどありません。実際に検索しても、上位に出てくるのは質問サイトの回答か、就活生向けの職種一覧です。
なので、採る側の実態も含めてここで正面から答えます。期待した答えにはならないかもしれませんが、先に現実を知っておいたほうが遠回りせずに済みます。
結論:営業が1人もいない会社はほぼ存在しない
身も蓋もない話ですが、商品やサービスを売って利益を出している以上、それを誰かが売っています。看板に「営業部」と書いていないだけで、その機能は必ずどこかにあります。
そしてもう1つ知っておいてほしいのが、営業がない職場に行っても、数字から逃げられるわけではないということです。
病院や介護施設なら稼働率と報酬請求、行政なら予算と件数、事務なら処理件数と締め切り。営業のノルマが「売上」という分かりやすい形で見えているだけで、追いかける数字自体はどの仕事にもあります。
むしろ、間違いが許されない性質の数字を扱う職場のほうが、精神的にはきついと感じる人もいます。
ただし、これは「だから営業を続けろ」という話ではありません。
大事なのは、あなたが嫌なのが「数字そのもの」なのか「売り込むこと」なのか「追われる感覚」なのかを、ここで見極めることです。売り込むのが嫌なだけなら、選べる道はかなり広くなります。

じゃあ、どこに行っても同じってことですか…?

いえ、営業の比率が明らかに低い業界はあります。次で見ていきましょう。
営業の比率が低い業界5つ
会社全体に占める営業職の割合は、業界によってかなり差があります。比較的低いとされるのが次の5つです。
インフラ系(電力・ガス・鉄道・水道) 生活に必要なものを扱うため、売り込まなくても契約が発生します。設備、保安、運行管理、事務など、営業以外の職種が幅広くあります。
IT・Web系 エンジニア、デザイナー、ディレクター、テスターなど、技術職が組織の中心を占めます。未経験の求人も比較的多い分野です。
公務員・自治体 そもそも売上を作る仕事ではないため、営業職という枠自体がありません。ただし採用は試験で、受けられる時期も限られます。
物流・運輸 ドライバー、倉庫内作業、配車、在庫管理など、現場の職種が多数を占めます。EC拡大で人手不足が続いており、未経験で入りやすい分野です。
出版・マスコミ系 編集、記者、制作などの職種があります。ただし採用枠が小さく、競争は激しめです。
\物流の現場は未経験からいちばん入りやすい分野です/ →
倉庫内作業はやめとけ?やめたほうがいい7つの理由【腰痛・低賃金・将来性】】
営業のスタイルは業界によって大きく変わる
もう1つ知っておいてほしいのが、同じ「営業」でも業界によって中身がまったく違うということです。
一般的に、精神的な負荷が大きいとされるのが保険、広告、不動産、IT。個人向けの飛び込みが多かったり、成果報酬の比重が大きい商材を扱う業界です。
一方で、比較的おだやかだと言われるのが食品、化学、自動車、インフラ、医薬品。決まった取引先に決まった商品を継続的に納める形が多く、新規開拓の比重が小さい傾向があります。
ここで注意してほしいのが、IT業界は「営業以外の職種が多い」と「IT営業はきつい部類」が両立している点です。IT業界に行きたいなら、営業職以外の入口を探したほうがいい、ということになります。
なお「楽な業界」という言い方はしません。企業ごとに差が大きく、同じ業界でも会社が変われば別物だからです。あくまで傾向として捉えてください。
【早見表】業界別・営業以外の職種はあるのか
「自分がいる業界に、営業以外の道はあるのか」を確認できるようにまとめました。
| 業界 | 営業以外の主な職種 | 未経験の20代が入りやすいか |
|---|---|---|
| IT・Web | エンジニア、デザイナー、ディレクター、テスター | ◎ 未経験枠が多い |
| 物流・運輸 | ドライバー、倉庫内作業、配車、在庫管理 | ◎ 人手不足で入りやすい |
| インフラ | 設備、保安、運行管理、事務 | △ 採用枠が限られる |
| メーカー(食品・化学・自動車・医薬品) | 製造、品質管理、生産管理、購買 | ○ 製造現場からなら入口あり |
| 不動産 | 事務、管理、施工管理 | ○ 管理系なら可能性あり |
| 金融(銀行・証券) | 事務、審査、システム、リサーチ | △ 中途の間接部門は狭き門 |
| 保険・生命保険 | 事務、査定、システム | △ 同上 |
| 広告代理店 | 制作、運用、プランナー | △ 実績を求められやすい |
| 商社 | 貿易事務、物流管理、経理 | △ 事務系は経験者優遇 |
| 人材 | キャリアアドバイザー、事務 | ○ ただし対人業務は多い |
| 出版・マスコミ | 編集、記者、制作 | △ 採用枠が小さい |
| 公務員 | 一般行政、技術職 | △ 試験と時期の制約あり |
△が並んでいる業界に共通するのは、間接部門の求人が絶対数として少ないことです。営業は常に人を採っていますが、経理や人事は欠員が出たときにしか募集しません。当然、倍率は上がります。
現実的な進み方としては、いきなり大手の間接部門を狙うより、営業比率が低い業界の入りやすい職種から入るほうが成功率は高くなります。
求人票に「営業」と書いていなくても営業のことがある
これは採る側にいるからこそ言えることですが、求人票の職種名は、実態より柔らかい言葉に置き換えられていることがあります。
- アドバイザー
- プランナー
- コンサルタント
- カウンセラー
- コーディネーター
- 反響対応
こうした名称が付いていても、中身は営業というケースは珍しくありません。騙そうとしているわけではなく、実際に提案や相談の要素が強い仕事も多いのですが、ノルマの有無まで確認しないと、入ってから「これ営業では」となります。
見分け方はシンプルです。面接や求人票で次の3つを確認してください。
| 🔍 営業職かどうか見分ける3つのチェックポイント | 確認すること |
|---|---|
| 🎯 個人目標やノルマはある? | 面接で「個人目標や数字の設定はありますか?」と聞くと、成果主義の度合いが分かります。 |
| 💰 インセンティブ制度はある? | 給与に歩合給やインセンティブが含まれるか確認しましょう。成果が給与へ直結する職場か判断できます。 |
| 📞 新規開拓は必要? | 「新規のお客様は自分で開拓しますか?」「既存顧客が中心ですか?」と聞けば、営業スタイルを見極められます。 |
3つとも「ある」なら、名称が何であれ営業です。聞きにくい質問ではないので、遠慮なく確認して大丈夫です。
\求人票の危険なサインは、ほかにもあります/→
やばい求人票の見分け方!ブラック企業あるある特徴】
営業を辞めずに楽になる方法もある|ルート営業・法人営業という選択
ここまで読んで「完全に営業から離れるのは難しそうだ」と感じた方へ、もう1つの選択肢を出しておきます。
職種を変えずに、営業のやり方だけを変えるという道です。
| 🔄 営業を辞める前に検討したい選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| 🚗 ルート営業 | 決まった取引先を定期的に訪問するスタイル。新規開拓がほとんどなく、関係づくりが中心です。 |
| 🤝 既存顧客中心の営業 | すでに契約しているお客様へのフォローや追加提案が主な仕事。飛び込み営業やテレアポが少ない職場も多くあります。 |
| 🏢 法人営業 | 企業相手の営業が中心。個人宅への飛び込みがなく、営業時間内で仕事が完結しやすい傾向があります。 |
| 📦 有形商材の営業 | 形のある商品を扱うため、実物を見せながら説明しやすく、無理な売り込みになりにくいのが特徴です。 |
前の章で「営業が嫌の中身を分解してほしい」と書いたのは、ここに効いてくるからです。
嫌だったのが飛び込みなら法人営業で消えますし、嫌だったのが収入の不安定さなら固定給比率の高い会社に移れば解決します。職種ごと変えずに済むなら、そのほうが年収は落ちません。

同じ営業でも、扱う商材と客層が変わると別の仕事になります。私も何度か経験しました。
\営業職そのものを見直したい方はこちらも/ →
未経験営業は本当に「やめとけ」なのか?第二新卒➡意外な魅力と成功のコツ |
業界という切り口では、ここまでが答えです。
ここからは職種の話に移ります。まずは、営業で身につけたものをそのまま持ち込める5職種から見ていきましょう。
| エージェント | 対象年齢 | 強み | サポート | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 🥇 第二新卒エージェントneo | 18〜28歳 | 手厚さNo.1 | 平均10時間 | ★★★★★ |
| 🥈 UZUZ | 〜29歳 | IT系・ブラック排除 | 平均20時間 | ★★★★☆ |
| 🥉 キャリアスタート | 〜35歳 | 年収アップ率83% | 手厚い | ★★★★☆ |
| 4️⃣ ハタラクティブ | 〜29歳 | 最短2週間内定 | 手厚い | ★★★★☆ |
| 5️⃣ タネックス | 18〜29歳 | 中卒・高校中退OK | 丁寧 | ★★★☆☆ |
営業経験を活かせるおすすめ職種5選|スキルをそのまま持ち込める

営業で培ったコミュニケーション力、提案力、交渉力は、他の職種でもそのまま通用します。
ここで紹介する5つは、営業経験があること自体が応募の武器になる職種です。未経験でも「まったくのゼロから」にはなりません。
①企画職|顧客ニーズを知っている強みが出る
新商品の企画立案や販売戦略の策定など、会社の方向性を作る仕事です。
営業経験者が評価されるのは、現場のニーズを肌で知っているからです。企画職の弱点は机上の空論になることですが、実際に客先で断られ続けた人間が作る企画は、その落とし穴を避けやすい。
営業時代に「もっとこういう機能があれば売れるのに」と思ったことがあるなら、それを形にできる側に回れます。特に法人営業の経験者は、法人向けサービスの企画で即戦力になりやすい職種です。
②マーケティング職|「売れる言葉」がわかる強みを活かせる
市場調査、販売促進、Web広告の運用、SNS戦略などを担当します。
営業で鍛えた「相手に刺さる言葉を考える力」は、広告文の作成やページの改善提案でそのまま使えます。どんな言い回しで断られ、どんな一言で前のめりになったかを体で知っているのは、大きなアドバンテージです。
数字で語れるマーケターは企業から求められやすく、営業の数値管理の経験も評価されます。
③人事職|採用は「人材の営業」だと考えると近い仕事
採用活動、社員教育、人事評価などを担当します。
採用の現場は、実は営業とかなり似ています。会社説明会でのプレゼン、候補者との面接、内定者のフォロー。自社の魅力を伝えて「入りたい」と思ってもらう仕事なので、営業スキルがそのまま活きます。
中途採用では、候補者の話から本音を引き出す力も必要になります。商談でヒアリングを鍛えた人ほど向いています。
④コンサルタント|課題発見と提案がそのまま武器になる
クライアント企業の課題解決を支援する仕事です。
ヒアリング、課題分析、改善策の提案、実行支援という流れは、法人営業のプロセスとほぼ同じです。違うのは、売るのが商品ではなく解決策だという点だけ。
「相手の本音を引き出す質問力」と「双方が納得する着地を作る交渉力」は、営業経験者の強い部分です。
⑤カスタマーサクセス|売った後を支える仕事
契約後のお客様を支援し、継続して使ってもらう仕事です。SaaS企業を中心に需要が伸びています。
新規開拓のプレッシャーがない一方で、解約率や利用状況といった数字は追いかけます。「新規は嫌だけど、人と関わるのは嫌いじゃない」という人に向いています。
ただし、顧客対応の負荷は決して軽くありません。実態を先に知っておいたほうがいいので、こちらも読んでおいてください。
\華やかに見えて、実際はかなり大変な職種でもあります/ →
【限界寸前】カスタマーサクセスが辛い・辞めたい!現役CSの本音とキャリアの逃げ道5選】

この5つは「営業経験あり」が応募条件を満たす側に働きます。書類で不利になりません。
次は、営業経験を前提にしない職種です。
まったく違う世界に行きたい方は、ここからが本題になります。
未経験から挑戦できる営業以外の仕事11選【20代向け】

「営業しかやったことがないけど、他の仕事なんてできるのかな」
そう不安になる方へ。特別なスキルや資格がなくても始められる職種は、思っている以上にあります。ここでは11の職種を、良い面だけでなく先に知っておくべき面も含めて紹介します。
コールセンター|「元営業だから電話は平気」が一番危ない

最初にこの職種を持ってきたのには理由があります。営業経験者がいちばん誤解して入り、いちばん早く辞めやすい仕事だからです。
コールセンターは、お客様からの問い合わせに電話やメールで対応する仕事です。売り込むプレッシャーがなく、研修も整っていて、在宅勤務の求人も増えています。ここだけ見れば、営業からの転職先として理想的に見えます。
ただし前の章で書いたとおり、かける電話と受ける電話は別の仕事です。
受電の現場では、相手が何を言い出すか分からない状態で話を聞き、聞きながら記録し、その場で判断して答えます。自分でペースを作れません。テレアポが得意だった人ほど「電話なら大丈夫」と思って入り、まったく違う能力を求められて詰みます。私がそうでした。
向いているのは、決まった手順を正確にこなすのが得意な人です。 逆に、自分で段取りを組むのが好きで営業の自由度を気に入っていた人には、かなり窮屈に感じるはずです。
一般事務・営業事務|土日休みで定時退社しやすい

書類作成、データ入力、電話対応などのオフィスワーク全般です。特に営業事務は、見積書の作成や受発注の管理など、営業の動きを分かっている人ほど気が利く仕事になります。
基本的に定時退社で土日休み。営業時代の「休めない」悩みからは解放されます。ExcelとWordの基本操作ができれば、未経験でも応募できる求人は多くあります。
注意点として、正社員の一般事務は求人の競争率が高めです。派遣から入る道もありますが、雇用の安定を求めて営業を辞めるなら、そこは慎重に考えてください。
\派遣という選択には、知っておくべきリスクがあります/ →
派遣がつらい・疲れた人へ|派遣切りの前兆と正社員で抜け出す対処法【採用担当が解説】】
販売スタッフ|来店客対応なので飛び込みがない

アパレル、家電、化粧品などの店舗で接客販売を担当します。
来店したお客様への対応が中心なので、飛び込みやテレアポのストレスがありません。 営業で鍛えた商品説明力やヒアリング力は、そのまま販売の現場で活きます。好きなブランドや商品を扱えるのも魅力です。
ただし店舗によっては個人の販売目標が設定されます。「ノルマから逃げたい」が一番の動機なら、応募前に必ず確認してください。
\接客業のメンタル負荷も先に知っておいてください/ →
接客業でメンタルがやられる原因と対処法|辞めたいと感じたら読む記事】
物流スタッフ|資格を取ればキャリアアップできる

倉庫での仕分け、梱包、出荷作業などを担当します。黙々と作業に集中できるので、営業時代の対人ストレスからは解放されます。
軽作業から始めて、経験を積めばフォークリフトの資格取得を会社が負担してくれるケースもあります。資格を取れば給与が上がる余地が出てきます。EC市場の拡大で需要も安定している分野です。
\フォークリフトの年収と現場のリアルはこちら/ →
フォークリフト免許は食いっぱぐれない?資格の需要と年収456万の真実【元フォークマン暴露】】
工場スタッフ|決められた作業に集中できる

製造ラインでの組み立て、検査、機械操作などを担当します。手順が決まっているため、営業のような臨機応変な対応を求められません。
大手メーカーの工場なら福利厚生が整っていることが多く、交代制勤務なら手当も付きます。寮付きの求人も多く、家賃を抑えながら貯金を作りたい人には向いています。

工場も現場によって難易度がまったく違います。食品工場と流れ作業は個人的にかなりきつかったです。
\住み込みで働くなら、寮のタイプで天地の差が出ます/ →
住み込みはやめとけ?寮付き求人でも集合寮とワンルーム寮で天地の差】
介護スタッフ|未経験から資格を取って長く働ける

高齢者の日常生活を支える仕事です。直接「ありがとう」と言われる機会が多く、営業とは種類の違うやりがいがあります。
未経験からスタートでき、働きながら介護職員初任者研修などの資格を取れます。資格を取得すれば介護福祉士やケアマネジャーへの道も開け、高齢化で需要は安定しています。
一方で、身体的な負担があること、夜勤のあるシフトが多いことは事前に理解しておく必要があります。
ITエンジニア|手に職をつけて年収を上げやすい
プログラミングやシステム開発を行う仕事です。「文系だから無理」と思われがちですが、未経験者向けの研修制度を持つ企業が増えています。
営業で鍛えた論理的に順序立てて考える力と相手の要望を引き出す力は、エンジニアの仕事でもそのまま使えます。要件を聞き出して設計に落とす工程は、商談のヒアリングとよく似ています。
リモートワークやフレックス制を導入している企業も多く、働き方の自由度は高め。スキルが年収に直結するため、長期的に見て伸びしろのある分野です。
ただし全員が向いているわけではありません。始める前に、後悔した人の理由も知っておいてください。
\「増えすぎ」「やめとけ」と言われる理由を検証しました/ →
未経験からITエンジニアはやめとけ?増えすぎ・後悔の真相と成功する人の特徴】
営業を辞めて職種を変えるとき、いちばん怖いのは「せっかく抜けたのに、また休みを潰される会社を引くこと」です。
UZUZは29歳以下向けの就業支援で、労働環境に独自の基準を設けて求人を選別しています。1人あたりのサポートは平均20時間※公式発表。未経験からの職種転換にも対応しています。
相談は無料。29歳以下が対象なので、20代のうちに一度話を聞いておくと選択肢が広がります。
\「やばい」「うざい」の評判は本当か、検証しました/ →
UZUZはやばい・うざい?採用担当が「7つの悪い評判」を全部潰してみた】
ドライバー|一人の時間が長く人間関係のストレスが少ない

トラックやタクシーで人や物を運ぶ仕事です。普通免許があれば始められ、大型免許や二種免許の取得費用を会社が負担するケースもあります。
トラックドライバーは運転中が一人の時間になるため、社内の人間関係から距離を置けます。研修制度が整っている会社が多く、先輩との同乗研修から始められます。
タクシードライバーは歩合制ですが、お客様を乗せれば売上になるという意味で、営業のような不確実性はありません。接客スキルはそのまま活きます。
\ドライバー求人に特化したサービスの評判はこちら/ →
ドライバー転職の道しるべ!ドラピタの評判と特徴を徹底解説|初心者向け求人ガイド】
警備員|未経験歓迎で研修から始められる

イベント、ビル、商業施設などで、受付、巡回、異常時の対応などを担当します。
特別な資格は不要で、法定研修から始められます。年齢層が幅広く、未経験からでも入りやすい職種です。夜勤のある現場では手当が付くため、収入を確保しやすい面もあります。
体力面と、屋外勤務の天候の影響は事前に確認しておいてください。
ガテン系(農業・職人)|技術が一生の資産になる
体を動かす仕事の代表格です。
農業は未経験者を一から育てる体制を持つ農業法人が増えています。住み込みで働ける求人も多く、生活費を抑えながら再スタートを切れます。
職人系(大工・とび職・左官・鉄筋工など)は見習いから始め、親方に教わりながら技術を身につけます。体力は必要ですが、営業のような精神的プレッシャーとは種類が違います。技術が身につけば、将来的な独立も視野に入ります。
\学歴不問の正社員求人を探すならこちら/
【GATEN職の評判と特徴】職人・工場・営業まで学歴不問の正社員求人を徹底比較】
フードスタッフ|個人ノルマではなく店舗全体の目標

カフェ、レストラン、居酒屋などの飲食店で働く仕事です。
店舗には売上目標がありますが、営業の個人ノルマとは性質が違います。 スタッフ全員で達成を目指す形なので、一人で数字を背負う感覚からは離れられます。営業で培った提案力は、客単価を上げるメニュー提案でも活きます。
キッチンで技術を磨く道も、ホールで接客を極める道もあり、将来的に店長や独立という選択肢も出てきます。
一方で、業界の現状は厳しい面もあるため、両方を知ったうえで判断してください。
\飲食業界の現在地を正直に書きました/ →
飲食正社員の末路【2026年】倒産ラッシュの今、転職すべき理由と失敗しない方法】
\飲食に特化した転職エージェントの評判はこちら/ →
フーズラボの評判はしつこい?口コミの真相を「エージェントに払う側」の採用担当が検証】
16職種を見ても、どれが自分に合うかは正直まだ分からないと思います。一人で決めるより、求人を見ながら相談したほうが早いです。
ハタラクティブ(29歳まで/学歴・職歴に自信がない人向け/最短2週間で内定/対応エリアは関東・関西・中部・九州)
利用は無料です。対応エリアが限られる点だけ先にお伝えしておきます。

選択肢が多すぎて、逆に迷ってきました…。

判断軸をもう1つ足しましょう。お金の話です。
営業以外で稼げる仕事はどれか|年収は下がるのか
営業を辞めるときに、多くの人が最後まで引っかかるのがここです。「インセンティブがなくなったら、生活できるのか」という不安。
結論から言うと、短期的には下がる可能性が高く、中長期では職種の選び方で変わります。 具体的に見ていきます。
インセンティブが消えて固定給になると何が変わるか
まず、収入の「形」が変わります。
営業のときは、良い月と悪い月の差が大きい代わりに、当たれば一気に伸びました。固定給になると、その上振れがなくなります。年収の平均値が下がるというより、最高値が消えるという表現が近いです。
一方で得られるものもあります。毎月同じ金額が入るため、家賃や返済の計画が立てられる。月末に胃が痛くならない。この安定を得るために年収が数十万円下がることを、割に合うと考えるかどうかです。
私自身、年収が下がる転職も経験しています。その判断が正解だった場面もあれば、後悔した場面もありました。
\年収ダウンを受け入れる前に、必ず読んでください/ →
年収下がる転職はやめとけ!50万ダウンで後悔した私が教える怖い理由と対策】
年収を上げやすい職種と、下がりやすい職種
傾向として、次のように分かれます。
中長期で上げやすい職種 ITエンジニア、Webマーケティング、コンサルタント、施工管理、ドライバー(大型・けん引などの資格取得後)、フォークリフトなど資格が直接手当になる職種。専門性やスキルが数字で示せる仕事です。
上がりにくい職種 一般事務、警備、軽作業など。働きやすさや安定と引き換えに、昇給の幅は小さめです。
この分かれ目は、仕事の大変さではなく採用する側から見て代わりを見つけやすいかどうかです。募集をかければ応募が集まる職種は、どうしても給与が市場の相場に寄っていきます。
逆に言えば、応募が集まりにくい条件を自分側に持っているほど、給与は上がります。資格、夜勤や交代制に対応できること、専門知識。上がりにくい職種にいても、条件を1つ足せば景色は変わります。
なお、求人票に書かれた平均年収の数字は、そのまま信じないでください。集計方法によって印象が大きく変わります。
\「平均年収」の数字がどう作られているか解説しました/ →
平均年収おかしい!自分が低すぎと感じたら正解|盛られた数字のカラクリを採用担当が本音解説】
学歴も資格もない状態から年収を上げる順番
「今から資格を取るべきか」と聞かれることがありますが、順番を間違えると時間だけ溶けます。
現実的な順番はこうです。
- 1まず入る
未経験可の求人で職歴を作る
- 2働きながら取る
実務に直結する資格を、できれば会社負担で
- 3資格を持って動く
同じ業界内で条件の良い会社へ
無職のまま資格の勉強を始めるのは、20代ではあまりおすすめしません。私は新卒で会社を飛び出したあと、資格や学校を理由に2年近くフリーター生活を続けましたが、そこで得たものはほとんどありませんでした。
期限を決めて集中できる人なら、無職期間に取り切るやり方もあります。ただ空白期間は面接で必ず理由を聞かれるので、そのぶんの説明を背負うことになります。働きながらなら、実務経験と資格が同時に積み上がって、空白の説明も要りません。
\書ける資格が1つもない人へ、最短の選択肢/ →
履歴書に資格がない20代へ|3時間で取れる「伝え方コミュニケーション検定」を29社辞めた採用担当が解説】
男性・女性で営業以外の仕事の選び方は変わるのか
「営業以外の仕事 男」「営業以外の仕事 女」と検索する方が多いので、ここにも触れておきます。
先に断っておくと、男性向き・女性向きの職種がある、という話ではありません。 ここで書くのは、実際に求人と応募がどう動いているかという傾向の話です。
男性の応募が多い職種の傾向
物流、工場、ドライバー、警備、建設系の職人など、体力を使う現場や夜勤のある仕事は、男性の応募が多い傾向にあります。
理由は適性ではなく、勤務時間帯と体力条件です。夜勤や重量物の取り扱いが前提の求人は、応募段階でそもそも母数が偏ります。
これらの職種は、資格が給与に直結しやすいという共通点もあります。学歴に自信がない人でも、資格で挽回できる余地が大きい分野です。
女性の応募が多い職種の傾向
事務、販売、コールセンター、介護、人事などは、女性の応募比率が高めです。
こちらも理由は明確で、日中勤務でシフトが読みやすく、身体的な負荷が比較的軽い求人が多いから。産休・育休の実績を公開している企業も多く、長く働く前提で選びやすい分野です。
性別より効くのは「シフト」と「体力」の条件
つまり、分かれ目になっているのは性別ではなく勤務条件です。
夜勤ができるか。土日に休みたいか。重いものを扱えるか。立ち仕事に耐えられるか。この4つを自分の条件として決めてしまえば、性別に関係なく候補は絞れます。
「女性だから事務」「男性だから現場」で選ぶと、入れる求人の数を自分から半分に減らすことになります。 もったいない選び方です。

条件で絞るほうが、性別で絞るより確実に候補が広がります。
ここまでは前向きな話が中心でした。ここからは、先に知っておかないと後悔する話をします。
営業以外の職種に転職するときの4つの注意点
営業以外の仕事を勧める記事はたくさんありますが、入った後の話まで書いている記事は多くありません。 ここを飛ばすと、せっかく転職しても「話が違う」となります。
採用する側から見て、実際によく起きていることを4つ挙げます。
年収が下がる可能性がある
未経験の職種に移る以上、給与はその職種の未経験者の水準から始まります。営業でインセンティブを稼いでいた人ほど、下げ幅は大きくなります。
大事なのは、下がることを想定して生活を先に調整しておくことです。転職してから慌てると、条件の悪い求人に飛びついて二度手間になります。
ノルマや数字はどの職種にもついてくる
「ノルマがない仕事」を探している方には残念な話ですが、数字から完全に自由な仕事はほぼありません。
事務なら処理件数と締め切り、コールセンターなら応対件数と対応時間、工場なら生産数と不良率、介護なら稼働率。名前が違うだけで、評価される指標は必ずあります。
営業のノルマと違うのは、未達がそのまま給与に跳ね返りにくい点です。そこが救いになるかどうかは、人によります。
人付き合いがゼロになる職場はない
「人と関わりたくない」を動機に転職する方は多いのですが、社内の人間関係は必ず発生します。
むしろ営業は外に出ている時間が長い分、社内の人間関係が薄い職種でもあります。内勤に移った結果、逃げ場のない人間関係に苦しむというのは、実際によくある逆転現象です。
対人ストレスの総量が減るとは限らない、と考えておいてください。
未経験はスキル習得が前提になる
未経験可の求人は「スキルがなくても許される」という意味ではなく、「入ってから覚えてもらう」という意味です。
特にITエンジニアなど専門性の高い職種は、入社後の学習量が多くなります。営業時代より勉強時間が増えることは覚悟しておいたほうがいいです。

思ったよりシビアですね…。

先に知っておけば対処できます。知らずに入るのがいちばんまずいので。
転職せずに営業以外へ移る方法|社内異動という選択肢
意外と見落とされていますが、転職しなくても営業から離れられる場合があります。
今の会社に不満があるのが「営業という職種」だけで、給与や人間関係、通勤に大きな問題がないなら、社内異動のほうが失うものは少なくて済みます。
異動希望が通る会社・通らない会社の違い
採る側にいると、この差はかなりはっきり見えます。
🟩 異動が通りやすい会社
| 🟢 チェックポイント | 見極めポイント |
|---|---|
| 🔄 定期的な異動・社内公募制度がある | 部署異動が制度として整っており、自分でキャリアを選べる機会があります。 |
| 🤝 部署をまたいだ配置転換が日常的 | 営業から事務、企画など、職種変更の実績がある会社は異動のハードルが低めです。 |
| 👔 上司より上の階層と話す機会がある | 人事や部門長と面談する文化があり、直属の上司だけで異動の可否が決まらない会社です。 |
🟥 異動が通りにくい会社
| 🔴 チェックポイント | 見極めポイント |
|---|---|
| 🚨 営業部門が慢性的な人手不足 | 人が足りない部署は「抜けられると困る」ため、異動が認められにくい傾向があります。 |
| 🚫 異動の前例がほとんどない | 「営業はずっと営業」のように、職種変更の実績がない会社は期待しないほうが無難です。 |
| 📅 希望を出しても面談すらない | 異動希望を伝えても話し合いの場すら設けられないなら、制度より現場都合が優先されている可能性があります。 |
判断のポイントは、あなたの希望が通るかどうかではなく、そもそも異動という仕組みが動いている会社かどうかです。
前例がない会社で最初の1人になるのは、相当に難易度が高くなります。
異動を待つより転職したほうが早いケース
一方で、次に当てはまるなら、待つ時間がもったいないです。
🚪 異動を待つより転職したほうが早いケース
| ⚠️ チェックポイント | 判断の目安 |
|---|---|
| ⏳ 希望を出してから1年以上進展がない | 異動の話が止まったままなら、実現する可能性は低いかもしれません。 |
| 🔁 「そのうち」「もう少し頑張ってから」を繰り返される | 具体的な時期を示されず先延ばしにされる場合は、期待だけ持たされている可能性があります。 |
| 📉 会社の業績が悪く、営業以外の部署が縮小している | 受け入れ先がないため、異動そのものが難しい状況になっていることがあります。 |
| 🎯 20代後半に差しかかっている | 未経験で職種を変えやすい時期は限られます。時間をかけて待つより、早めに動いたほうが選択肢は広がります。 |
特に最後が重要です。未経験職種のハードルは年齢とともに上がります。 社内異動を待っている間に30代に入ると、転職という選択肢そのものが狭くなります。

待つなら期限を決めてください。「あと半年で動きがなければ動く」くらいで十分です。
採用側から見た「営業以外に行きたい人」の書類と面接

ここからは、採る側の話です。同じ経歴でも、書き方と話し方で結果はかなり変わります。実際に見ていて「もったいない」と感じる落ち方を3つ挙げます。
「営業が嫌で」をそのまま書くと落ちる理由
志望動機に「営業のノルマがつらかった」「人間関係に疲れた」とそのまま書く方がいます。気持ちは痛いほど分かるのですが、これは高い確率で落ちます。
理由は単純で、採る側は「うちでも同じ理由で辞めるのでは」と考えるからです。嫌なことから逃げてきた人ではなく、次で何をしたい人なのかを知りたい。
書き方を変えるだけで印象は変わります。
| 💬 NGな伝え方 → OKな伝え方 | 印象の違い |
|---|---|
| ❌ 「ノルマがきつくて限界でした」 | ⭕ 「短期の数字を追うより、一つの案件にじっくり関わる仕事がしたいと考えました。」 |
| ❌ 前職への不満で終わる | ⭕ 「どんな働き方をしたいか」という前向きな理由に言い換えるだけで、印象は大きく変わります。 |
嘘をつく必要はありません。同じ事実を、逃げではなく選択として書くだけです。
\志望動機が書けない人向けに、変換のやり方をまとめました/ →
志望動機が思いつかない…転職で書けない人へ|現役採用担当の”変換術”と例文】
営業の数字は言い換えると伝わる
営業の実績を書くとき、「売上目標120%達成」とだけ書く方が多いのですが、営業以外の職種の面接官には、この数字の凄さが伝わりません。
伝わるのは、そこに至るプロセスのほうです。
- 何人の顧客と、どのくらいの頻度で接点を持ったか
- 断られた理由をどう分析して、何を変えたか
- 資料や提案の型をどう改善したか
事務職なら正確性と段取り、企画職なら分析、エンジニアなら課題の切り分け。応募先の職種で必要な力に翻訳して書くのがコツです。
\職務経歴書が「書くことない」状態の方へ/ →
第二新卒・職歴なしの職務経歴書「書くことない・スカスカ」を採用担当が本音で解決する方法】
短期離職や試用期間中の退職はどう見られているか
ここは正直に書きます。短い在籍期間があること自体は、致命傷ではありません。
私は20代で14社辞めていて、そのうち12社は試用期間中の退職です。それでも今は採用する側にいます。
採る側が本当に見ているのは、回数そのものよりも次の2点です。
- 同じ理由で辞めていないか(毎回「人間関係」だと、環境ではなく本人の問題に見える)
- 今回はなぜ続けられると考えているか(ここに具体性があるかどうか)
逆に言えば、この2つに答えられれば、回数が多くても通ります。私が29社を経てそう言えるので、ここは信じてもらって大丈夫です。
\職歴が多い場合の履歴書の書き方はこちら/ →
転職10回以上の履歴書の書き方|全部書くべき?省略のコツと面接対策】
\短期離職からでも十分にやり直せます/ →
短期離職で人生終わりは嘘|詰んでも「なんとかなる」を29社辞めた採用担当が解説】
営業以外への転職でよくある質問
最後に、よく聞かれる質問に答えておきます。
30代でも営業以外の仕事に転職できますか?
できます。ただし20代と同じ進め方では厳しくなります。
30代の未経験転職では「育てる前提」が外れるため、まったくの異業種・異職種より、業界か職種のどちらかを残すほうが現実的です。同じ業界で職種を変える、あるいは同じ職種で業界を変える、という進め方になります。
私も30代で9社の転職を経験していますが、20代のときとは明らかに難易度が違いました。
未経験でも本当に受かりますか?
受かります。20代であれば、未経験可の求人は実際に多くあります。
ただし「未経験可」と「誰でも受かる」は違います。選考では、なぜその職種なのか、入ってから何を学ぶつもりかを必ず聞かれます。ここが答えられないと、未経験可でも落ちます。
営業を辞めると年収は必ず下がりますか?
必ずではありませんが、短期的には下がる前提で考えたほうが安全です。
インセンティブで年収を作っていた人ほど、下げ幅は大きくなります。一方で、ITエンジニアや施工管理のように、数年かけて営業時代を超えるケースもあります。
1年後で判断せず、3年後で比べてください。
第二新卒で営業を辞めるのは不利になりませんか?
不利にはなりません。むしろ第二新卒枠は、若手不足を背景に採用意欲が高い状態が続いています。
ただし在籍期間が極端に短い場合は、必ず理由を聞かれます。準備しておけば問題ありません。
\転職回数が気になる方はこちらもどうぞ/ →
転職回数が多いと人生終わり?転職を繰り返す人の末路を29社辞めた採用担当が解説】
まとめ|営業以外の選択肢は思っているより広い

「もう営業なんてやりたくない」
そう思ってこの記事にたどり着いた方へ。ここまで読んでいただければ、選択肢がかなりあることは伝わったと思います。
最後に要点をまとめます。
| 📚 この記事で紹介した16職種 | 職種一覧 |
|---|---|
| 💼 営業経験を活かせる職種(5選) | 企画職/マーケティング職/人事職/コンサルタント/カスタマーサクセス |
| 🌱 未経験から挑戦できる職種(11選) | コールセンター/一般事務・営業事務/販売スタッフ/物流スタッフ/工場スタッフ/介護スタッフ/ITエンジニア/ドライバー/警備員/ガテン系/フードスタッフ |
押さえておきたい3つのこと
- 営業が1人もいない会社はほぼないが、営業比率が低い業界はある
- 年収は短期的に下がる可能性が高く、中長期は職種選びで変わる
- 「営業が嫌」をそのまま伝えると落ちる。選択として語れば通る
そして何より、20代という時間そのものが最大の武器です。未経験職種のハードルは年齢とともに確実に上がります。迷っている期間が一番もったいない。
私は新卒で入社予定だった会社を飛び出して、そこから20代だけで14社、通算29社を辞めてきました。遠回りしかしていません。それでも今は腰を据えて働けています。今どれだけ最悪でも、やり直せなくなることはありません。

営業を辞めたいと思ったのは、次を探し始めていいというサインです。
💡 応募書類の作成でお困りの方へ
営業以外の職種へ挑戦する際、志望動機や職務経歴書の準備で迷ったら、オンラインで手軽に作成できる履歴書・職務経歴書作成ツール「レジュ速」も参考にしてみてください。





