「平均勤続年数が長い=ホワイト企業」という話をよく聞きますが、実際のところ何年くらいからがホワイト企業の基準なのでしょうか?
第二新卒の方にとって、転職先選びで最も気になるのが「本当にホワイト企業なのか?」という点ですよね。
特に前職がブラック企業だった場合、今度こそは働きやすい環境を見つけたいと思うのは当然です。
ブラック企業出身者だと転職できない?企業の本音!逆に重宝される!
正直に言うと、私(PAPAO)自身29社を経験してきた転職経験と、現在採用担当として求職者の方々と面接をする中で「こんなに企業によって働きやすさが違うのか…」と痛感することが多々あります。

同じ業界でも、社員が生き生きと働いている会社もあれば、疲弊しきっている会社もあるのが現実です。
特に面接でよく聞くのが、求職者の方からの次のような話です
転職エージェントからも同様の話を聞きます。
「求人票には良い数字が並んでいるけど、現場の実態は全然違うんです」
「平均勤続年数は長いけど、それは一部の社員が引き上げているだけで、若手はどんどん辞めています」
だからこそ、平均勤続年数は確かに重要な指標ですが、その数字の裏側にある実態を見極めることが大切だと強く感じています。
※もし現在ブラック企業で辛い思いをしている方は、まず身体と心を大切にしてくださいね。
ブラック企業の最強の辞め方!退職代行なら当日の朝でも辞められる!
この記事では、新卒採用枠ではなく第二新卒でも現実的に入社できる中小・中堅企業の中で、どのような平均勤続年数の基準でホワイト企業を判断すべきか、そして効率的な探し方までを詳しく解説していきます。
大手有名企業は新卒でないと厳しいのが現実ですが、だからこそ知られざる優良企業を見つけるチャンスでもあるんです。
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平均勤続年数からホワイト企業を判断する基準

●まず最初に知っておくべきなのが、平均勤続年数の全体的な傾向です。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、日本全体の平均勤続年数は約12.3年となっています。
第二新卒が狙える企業のホワイト基準は15年以上
大手企業や公務員を除いた、第二新卒でも現実的に転職可能な企業の場合、平均勤続年数15年以上がホワイト企業の一つの目安となります。
これは全国平均よりも高い数値ですが、理由があります!
現役採用担当として様々な企業を見てきましたが、平均勤続年数が15年を超える中小・中堅企業は、確実に働きやすい環境が整っていることが多いですね。
ただ、同じように「平均勤続年数が長い」とされる会社でも、実際に訪問してみると雰囲気が全く違うことがあります。
ある会社では社員さんが疲れ切った表情で対応し、別の会社では本当に楽しそうに仕事の話をしてくれる。
数字では表れない部分ですが、これが一番リアルな職場環境の違いかもしれません。

転職で29社を渡り歩き、今は採用する側として面接をしているからこそ、この違いがはっきりと見えるんです。
業界別の平均勤続年数の違いを理解する
ただし、業界によって平均勤続年数には大きな差があることも知っておきましょう。
- 製造業:約15年
- 金融・保険業:約14年
- 建設業:約13年
- 情報通信業:約12年
- サービス業:約9年
- 医療・福祉:約9年
- 宿泊・飲食業:約10年
ただし、これらの数値は大手から零細企業まで含めた全体平均なので、実際の肌感覚とは大きく違います。

特に第二新卒が狙える中小・中堅企業に絞ると、実際はかなり短くなります。
- 製造業でも8〜12年程度→比較的安定しているが、大企業ほどではない
- サービス業なら5〜8年程度→人材の流動性が高く、転職が一般的
- IT系は3〜6年程度→スキルアップのための転職が当たり前の業界
が実態に近いと推測されます(ただし、中小企業に限定した正確な統計データは少ないのが現状です)。
大手企業の長い勤続年数が全体平均を大きく押し上げているのが実情です。
つまり、サービス業で平均勤続年数12年なら、その業界では十分ホワイト企業と言えるということです。

業界の特性を理解せずに一律で判断するのは危険です!
平均勤続年数だけでは分からない落とし穴
平均勤続年数が長いからといって、必ずしもホワイト企業とは限りません。以下のようなケースには注意が必要です。
創業年数の影響 (設立からの年数に要注意)
創業3年の超ホワイト企業でも、平均勤続年数はせいぜい2年。 物理的に3年以上にはなりえません。
一方、創業50年で労働環境が悪い会社でも、昔から働いている年配社員が平均を押し上げて「平均勤続年数15年」に見えることがある。
でも実際は、若手は1〜2年で辞めていき、創業時からいる数人だけが残っているだけ。
つまり、創業年数が短い=勤続年数が短い、は当たり前。

大切なのは「創業年数に対して、勤続年数が妥当かどうか」を見ることです。
年齢構成の偏り
社員の年齢層が偏っている会社は要注意。
中小企業で平均勤続年数が25年以上の場合、創業メンバーだけが残り、若手が全然定着していない可能性があります。
50代以上ばかりで構成された会社では、若手が育たない・採用されない「何か」が潜んでいる可能性大です。
3. 数字の計算方法に注意
企業によって計算方法が異なる場合があります
- 試用期間中は含まない(正社員登用後からカウント)
- 本社勤務者のみの数字(支店や営業所は含まない)
- グループ会社全体の数字(募集している事業部の実態とは異なる)
- 現在在籍している社員のみで計算(過去の退職者は考慮されない)
「うちは平均勤続年数15年です!」→ でも営業部は平均2年で辞めている こんな企業の本当の姿は、面接で「この数字は全社員の平均ですか?」と直接確認するしかありません。
だからこそ、数字を鵜呑みにせず、必ず裏を取ることが大切なんです。
転職エージェントだからこそ聞ける「本当の勤続年数」
「試用期間中の離職率は?」「配属予定の部署の平均勤続年数は?」なんて、面接で自分から聞いたら印象最悪じゃないですか。
でも転職エージェントなら、こういう聞きにくいけど超重要な情報も企業に確認してくれます。長年の付き合いがあるエージェントほど、各部署の実情まで把握してます。
| エージェント | 年齢 | 営業以外 | 派遣なし | サポート | 月給目安 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第二新卒エージェントneo | 28歳まで | ◎豊富 | ◎なし | 平均8時間 | 20-28万 | ★1位 |
| UZUZ | 29歳まで | ◎IT系充実 | ◎なし | 平均20時間 | 22-30万 | ★2位 |
| キャリアスタート | 35歳まで | ○普通 | ◎なし | 手厚い | 21-27万 | ★3位 |
| ハタラクティブ | 29歳まで | △営業7割 | △あり | 普通 | 18-25万 | ★4位 |
| タネックス | 29歳まで | △営業多め | ○少ない | 親身 | 18-23万 | ★5位 |

せっかく無料なんだから、遠慮なく「ぶっちゃけ、この会社どうですか?」って聞いちゃいましょう。
現役採用担当から見た第二新卒採用の実情
エージェント経由で応募してくる第二新卒の方を見ていると、一人で転職活動をしている方との違いは歴然としています。
- 応募書類がしっかり書かれている → 志望動機や自己PRが具体的
- 面接の準備ができている → 企業研究が行き届いている
- バックレが圧倒的に少ない → 責任感を持って活動している

採用担当としては、エージェントがしっかりサポートしている候補者の方が安心して選考を進められるのが正直なところです。
特に長期的に働いてくれそうかを判断する際、エージェントからの情報は非常に参考になります。
でも、ここだけの話…個人で応募してくる方でも「この人はすごい」と思う人もいます。
ただ、確率的にはエージェント経由の方が当たりが多いというのが本音ですね。やっぱりプロがサポートしているかどうかの差は大きいと感じます。
平均勤続年数以外でホワイト企業を見極めるポイント

●平均勤続年数はあくまで一つの指標に過ぎません。
真のホワイト企業を見つけるためには、他の要素も合わせて総合的に判断する必要があります。
離職率と3年以内定着率をチェック
新卒3年以内離職率が30%以下であれば、比較的働きやすい環境と判断できます。厚生労働省の調査では、新卒の3年以内離職率は約32%が全国平均です。

第二新卒で中途採用の場合は、もっとシンプルに考えましょう。
中小企業なら年間の中途採用は1〜2人程度が一般的。だからこそ、その貴重な採用枠で入った人がすぐ辞めるかどうかは、会社の本質を見極める重要なサインになります。
- 1年以内に辞めた人がゼロ → かなり良い環境
- 2人採用して1人が辞めた → ちょっと心配
- 毎年のように中途が辞めている → 要注意
「去年採用した中途の方は、今も働いていますか?」と聞くだけでも、その会社の実態が見えてきます。
残業時間と有給取得率の実態
求人票に「残業月20時間以内」と書いてあっても、実際は全然違う…なんてことはよくある話です。
確認すべきポイント
- 配属予定部署の平均残業時間(全社平均より自分が働く部署の実態が重要)
- 有給取得率(これも部署別が理想)
- 連続有給の取得実績(夏休みや年末年始以外で取れるか)
現役採用担当の立場から言うと、有給取得率70%以上、平均残業時間25時間以下の企業は、確実に働きやすい環境が整っていますね。
「配属される部署の残業時間はどのくらいですか?」と面接で聞くのは勇気がいりますよね。こういう質問こそ、転職エージェント経由で確認してもらうのがベストです。
福利厚生の充実度と年収の落とし穴
福利厚生は、会社が社員をどれだけ大切に考えているかの指標です。でも、その前に確認すべきことがあります。
まず年収の内訳をチェック!
「年収500万円」の求人、ちょっと待って!その内訳、確認しましたか?
実は、こんなカラクリがあるんです
家賃補助を含めて「年収500万円」と表記
実際の基本給は低いので、ボーナスや退職金の計算で不利に
もちろん、年収とは別に家賃補助を支給してくれる優良企業もあります。
でも採用担当として面接していると、そんな好条件の会社からも転職希望者が来るんです。福利厚生だけが全てじゃないんですよね。
みなし残業代45時間分込みで「年収500万円」
みなし残業が30時間超えは要注意。残業ありきの会社です
ボーナスは業績連動で「最大年収500万円」(去年の実績は400万円)
本当に注目すべき福利厚生
優良企業の福利厚生はこうなっている
- 住宅手当・家賃補助(年収とは別途支給が理想)
- 健康診断の充実(人間ドックの補助など)
- 育児・介護支援制度(実際の取得実績も要確認)
- 研修・資格取得支援(業務に必要なものは会社負担)
特に住宅手当は実質的な給与アップにつながるため重要です。
「年収に含まれているか、別途支給か」は必ず確認しましょう。
年収の中身を詳しく聞くのは気まずい?それこそ転職エージェントの出番です。
社員の年齢構成と管理職比率
健全な企業では、様々な年代の社員がバランスよく在籍しています。
理想的な年齢構成
- 20代:30〜40%
- 30代:25〜35%
- 40代以上:25〜40%
こんな会社は要注意
- 50代以上が70%超(若手が定着しない何かがある)
- 20代が60%超(教育体制が整っていない可能性)
- 特定の年代だけぽっかり空いている(その時期に大量離職があった証拠)
採用担当として見てきた経験上、「35〜45歳がほとんどいない」会社は過去に何か大きな問題があったケースが多いです。リーマンショックの影響だけじゃ説明できない空白は、その会社特有の問題を示唆しています。
また、女性管理職の比率も重要な指標です。多様性を重視している会社は、長期的に成長する傾向があります。
「配属予定の部署の年齢構成を教えてください」は面接で聞いてOK。むしろ真剣に職場環境を考えている印象を与えます。
第二新卒がホワイト企業を効率的に見つける方法

●ここまで判断基準をお伝えしてきましたが、「実際にどうやって探せばいいの?」と思いますよね。

第二新卒の方が効率的にホワイト企業を見つける方法をご紹介します。
第二新卒特化の転職エージェントを活用する
一般的な転職サイトでは、平均勤続年数や詳しい労働環境の情報が不足しがちです。しかし、第二新卒に特化した転職エージェントなら、企業の内部情報を詳しく把握しているため、ホワイト企業を効率的に紹介してもらえます。
29社経験+現役採用担当の私が断言します。 第二新卒特化エージェントは、本当に企業の内部事情をよく知っています。平均勤続年数だけでなく、「配属予定部署の実際の残業時間」「試用期間中の離職者数」「上司の人柄」まで把握しています。
| エージェント | 年齢 | 営業以外 | 派遣なし | サポート | 月給目安 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第二新卒エージェントneo | 28歳まで | ◎豊富 | ◎なし | 平均8時間 | 20-28万 | ★1位 |
| UZUZ | 29歳まで | ◎IT系充実 | ◎なし | 平均20時間 | 22-30万 | ★2位 |
| キャリアスタート | 35歳まで | ○普通 | ◎なし | 手厚い | 21-27万 | ★3位 |
| ハタラクティブ | 29歳まで | △営業7割 | △あり | 普通 | 18-25万 | ★4位 |
| タネックス | 29歳まで | △営業多め | ○少ない | 親身 | 18-23万 | ★5位 |
なぜ上位3社がおすすめなのか?
1位:第二新卒エージェントneo 営業職以外の求人が圧倒的に豊富。派遣求人を一切扱わないため、正社員として長く働ける企業だけを紹介してくれます。サポート時間は平均8時間とコンパクトですが、その分スピーディーに内定まで導いてくれるのが特徴。
2位:UZUZ IT系に特化していて、平均20時間という業界トップクラスの手厚いサポートが魅力。プログラミング研修も無料で受けられるため、未経験からIT業界を目指す人には最適。平均勤続年数が長い安定企業の紹介に定評があります。
3位:キャリアスタート 35歳まで対応可能で、第二新卒以外の方にも門戸が広い。一人ひとりに合わせた丁寧なサポートで、「面接が苦手」という方でも安心。幅広い業界をカバーしているので、キャリアチェンジを考えている人にもおすすめ。
正直、下位2社(ハタラクティブ、タネックス)は営業職が中心で、派遣求人も混ざっているため、「長く働けるホワイト企業」を探している人には不向きです。
転職は人生の大きな決断。せっかく無料で使えるんだから、複数登録して自分に合うエージェントを見つけるのが賢い選択です。

営業職希望の方には4位のハタラクティブもおすすめ
企業研究で確認すべき具体的な情報源(第二新卒向け・本音版)
転職エージェントと並行して、自分でも企業研究するのは大事。でも正直、どこ見ればいいか分からないよね。
ぶっちゃけ、これだけ見とけばOK
1. 会社のホームページ → 期待するな
採用ページの社員インタビューなんて、99%建前。「やりがいのある仕事です!」って、そりゃHP載せるときはそう言うでしょ。
でも一応チェック!
- 更新日が2年前 → 採用やる気なし
- 社員の顔が死んでる → 撮影用に無理やり笑わされてる
- 「アットホーム」連発 → 地雷臭プンプン
アットホームな職場はブラック企業なのか?経験者が語る見分け方
2. 求人票 → ほぼ期待できない
平均勤続年数?離職率?そんなの書いてる求人、ほとんどない。 書いてあったら「お、珍しい」って思うレベル。
- 書いてある → 数字に自信がある優良企業の可能性
- 書いてない → 普通(9割はこっち)
3. 口コミサイト → 辞めた元従業員の恨み節8割
転職会議、OpenWorkは必須チェック。
でも覚えておいて!
- 幸せに働いてる人は書き込まない
- 辞めた人の愚痴がメイン
- それでも3件以上同じ不満があったらマジ
「残業代が出ない」が複数あったら、ほぼ黒。「人間関係が…」は部署次第だから参考程度に。
4. 会社四季報 → 上場企業なら最強の味方 数字は嘘つかない。平均年収、平均年齢、平均勤続年数が一発で分かる。
でも中小企業は載ってないから、結局エージェント頼みになる。
本音で語る企業研究の実態
中小企業の情報なんて、ネットじゃ分からない。 社員50人の会社の口コミ?あって1件。それも5年前。
転職エージェントは企業の内情を知ってるけど、全部は教えてくれない。
- 部長がパワハラ気味」→ 絶対言わない
- 「残業代フル支給」→ これは教えてくれる
- 「離職率40%」→ ぼかして伝える
でもエージェントにも本音がある
あまりにヤバい会社の求人は、そもそも紹介しない。だって入社してすぐ辞められたら、エージェントも企業から怒られるし、報酬も返金しなきゃいけないから。
つまり、エージェント経由で紹介される時点で、最低限のフィルターはかかってる。
ただし、営業成績に必死なエージェントは微妙な会社も「成長企業です!」って推してくるから、複数のエージェントに登録して比較するのが賢い。
自力で調べるのは限界がある。でも1社だけのエージェントの話も鵜呑みにしないで!複数のエージェント情報源から判断するのが正解。
もっと深い裏事情が知りたい?
エージェントが絶対に言わない本音、使えるエージェントの見分け方、全部こちらで暴露してます!
第二新卒の転職エージェント選び方|元29社転職の採用担当が暴露する裏事情
給与レンジと平均勤続年数の関係性

●第二新卒の方が気になるのが「給与と働きやすさは両立できるのか?」という点ですよね。
現役採用担当の経験から、給与レンジと平均勤続年数の関係について解説します。
第二新卒が気になる「給与と働きやすさの両立」について、給与レンジに基づいた実態を解説します。
月給20万円台前半の企業の特徴
- 月給20〜23万円レンジ(入社時)
- 平均勤続年数:7〜10年程度
- 特徴:福利厚生が充実している場合も多いが、労働環境は厳しいことも
このレンジの企業では、平均勤続年数は7〜10年程度となることが一般的です。
給与が控えめな分、福利厚生が充実している場合もありますが、労働環境が厳しく、長期間働き続けるには厳しい面もあります。
特に、シフト勤務や繁忙期における長時間勤務が求められることも多いため、キャリアアップや転職を考える若手社員が多いのが実態です。
残業が少なく、有給が取りやすいという企業もありますが、実際には仕事のプレッシャーや給与の低さが退職の原因となることが多いです。
月給20万円台後半の企業の特徴
- 月給25〜28万円レンジ(入社時)
- 平均勤続年数:8〜12年程度
- 特徴:給与と働きやすさのバランスが良い
このレンジでは、給与が少し高くなるため、働きやすさのバランスが良い企業が増えます。
平均勤続年数は8〜12年程度が現実的で、特に職場の環境が安定している場合、長期的に働くことができる可能性があります。
ただし、中小企業では給与や福利厚生が標準的でない場合があり、昇進のチャンスやキャリアの成長が限定されることもあります。
そのため、5〜7年程度で転職を考えるケースもあります。
給与による勤続年数の実態
このように、給与水準が高いほど、長期的な勤続が見込まれる傾向があります。
高給与の企業では、給与に見合った責任感やプレッシャーも強くなるため、残業や仕事の負担が増えることがある一方で、福利厚生やキャリアアップの機会が多いというバランスが取れている場合が多いです。
逆に、給与が低いと、キャリアの伸び悩みや労働環境の厳しさが退職の原因になることが多く、勤続年数は短くなりやすい傾向があります。
よくある質問平均勤続年数とホワイト企業の関係
第二新卒の方からよく寄せられる質問に、29社経験+現役採用担当の視点でお答えします。
Q1. 平均勤続年数3年の会社はブラック企業ですか?
A. 創業何年かで全然違います。実例で説明しましょう。
- 創業3年のスタートアップ → 勤続3年なら創業メンバーが全員残ってる超優良
- 創業10年の中小企業 → 勤続3年は危険信号(3年で7割辞めてる計算)
- 創業50年の老舗 → 勤続3年は相当ヤバい(職場環境に深刻な問題あり)
- 創業100年企業 → 勤続3年なら経営陣が変わって大改革中か、よほど劣悪な環境
簡単な見分け方
- 創業10年未満 → 勤続年数は創業年数の3分の1以上が目安
- 創業10〜30年 → 最低でも勤続5〜10年は欲しい
- 創業30年以上 → 勤続10年以下は要注意
- 創業50年以上 → 勤続12年以下なら何か問題あり
- 創業100年企業 → 勤続15年以下は異常(業界平均も要確認)
これを下回ったら「人が定着しない理由」を必ず確認してください。
例外:IT・ベンチャーは3年でも普通。業界全体が転職前提だから。
Q2. 転職回数が多いと平均勤続年数の長い会社には採用されませんか?
A. 採用担当の本音:理由が明確なら全然OK。
私も転職回数多めですが、今は採用する側です(笑)。 重要なのは「なぜ辞めたか」じゃなくて「なぜうちで長く働けるのか」を説明できること。
実際の面接でのOK例: 「3社経験しました。1社目は残業月100時間、2社目は事業撤退、3社目はキャリアチェンジのためです。御社は〇〇の点で、長期的に働ける環境だと確信しています」
NG例: 「人間関係が…」「上司が…」「なんとなく…」
むしろ複数の会社を経験してきた分、「ここが良い」と比較して言えるのは強みです。
採用担当として見ていると、転職3〜4回くらいまでなら普通に採用されてます。5回超えると説明が必要ですが、それでも理由次第です。
もし転職回数が多くて不安な方は、こちらの記事も参考にしてください
転職10回以上の履歴書の書き方|全部書くべき?省略のコツと面接対策
Q3. ベンチャー企業の平均勤続年数はどう判断すべきですか?
A. 創業年数の半分以上あれば健全です。
例えば創業10年の企業なら平均勤続年数5年以上、創業6年の企業なら3年以上が目安です。
ベンチャー企業の場合は、平均勤続年数よりも以下の点を重視しましょう!
- 事業の成長性
- 資金調達の状況
- 創業メンバーの在籍状況
Q4. 平均勤続年数16〜17年の会社はホワイト企業ですか?
A. 十分にホワイト企業の可能性が高いです。
平均勤続年数16〜17年は、第二新卒が狙える企業としては非常に優秀な数値です。全国平均の12.3年を大きく上回っており、以下の特徴がある可能性が高いです。
ただし、業界平均と比較することも忘れずに。製造業なら標準的、サービス業なら非常に優秀な数値と言えるでしょう。
Q5. 離職率10%以下なのに平均勤続年数6年の会社はどう判断すべき?
離職率が低いのに勤続年数が短い?一見矛盾してるようで、実はこんなケースがあります
A. 急成長企業の可能性があります。
この数値の組み合わせは以下のケースが考えられます:
ポジティブなケース
- 急成長中のベンチャー企業で積極採用を続けている
- 事業拡大により新入社員が多い
- 働きやすい環境で離職者は少ないが、まだ歴史が浅い
注意すべきケース
- 大量採用・大量離職を繰り返している可能性
- 計算方法に問題がある可能性

社員数の推移を聞けば、成長企業か問題企業かすぐ分かります。
Q6. 創業25年、平均勤続年数12年、平均年齢38歳のIT企業はホワイト?
A. IT業界でこの数字は相当優秀。狙い目企業です。
IT業界の平均勤続年数は5〜7年。それが12年ということは、業界平均の約2倍。 平均年齢38歳も、若手とベテランのバランスが良い証拠。IT企業としては理想的な環境です。

IT業界は転職が活発な業界です
💡 IT企業への転職を考えているなら
上記のような優良IT企業を目指すなら、未経験でもITスキルを身につけながら転職活動ができるサービスがあります。
どちらも完全無料で、プログラミング学習と就職サポートがセットになっているので、IT業界未経験の第二新卒には特におすすめです。
Q7. 固定残業30時間、平均勤続年数17.8年、有給取得15日、平均年齢44歳の企業は?
A. 総合的に見てホワイト企業の可能性が高いです。
各指標を分析すると!
気になる点固定残業30時間:やや多めだが許容範囲内
総合判断では、働きやすい環境である可能性が高いです。

固定残業代の金額と実際の残業時間を確認できれば更に良いでしょう。
Q8. 平均勤続年数が長すぎる会社(20年以上)は避けるべきですか?
A. 年齢構成もセットで確認しましょう。
平均勤続年数20年以上の企業は、以下の可能性があります
- 優良企業で離職者が少ない(ポジティブ)
- 中高年ばかりで若手が育たない(ネガティブ)
- 変化に対応できず停滞している(ネガティブ)
ただし、正直に言うと、自分が30代後半〜40代になった時のことを考えると、平均勤続年数が長い会社の方が居心地が良いかもしれませんね。
若いうちは成長やチャレンジを重視しがちですが、年齢を重ねると安定性や働きやすさの価値が高まります。
社員の年齢構成や直近の採用実績を確認して総合判断することが大切です。
まとめ|平均勤続年数を正しく活用してホワイト企業を見つけよう
●第二新卒がホワイト企業を見極める上で、平均勤続年数は重要な指標です。でも、数字だけじゃ見えない真実があることも分かっていただけたと思います。
- 平均勤続年数15年以上 → 第二新卒が狙うべきホワイト企業
- みなし残業30時間以上 → 要注意のサイン
- 有給取得率70%以上 → 働きやすい環境の証
忘れちゃいけないポイント
- 平均勤続年数15年以上 → 第二新卒が狙うべきホワイト企業
- みなし残業30時間以上 → 要注意のサイン
- 有給取得率70%以上 → 働きやすい環境の証
29社経験+採用担当から最後に伝えたいこと
正直、第二新卒が大手有名企業に転職するのは厳しい。 でもね、中小企業の中にこそ、本当のお宝企業が眠ってるんです。
私が29社も転職した理由?最初は「もっと良い会社があるはず」って青い鳥を探してました。でも今、採用する側になって分かったのは、完璧な会社なんてないってこと。
大切なのは!
- あなたが何を優先するか(給与?残業時間?成長?)
- 3年後の自分をイメージできるか
- 「ここなら頑張れる」と思えるか
転職成功への最短ルート
一人で悩むな、プロを使え。
転職エージェント、特に第二新卒特化型は、企業の裏側まで知ってます。
- 試用期間中の離職率
- 部署別の残業時間
- 上司の人柄
こんな情報、自分じゃ絶対に手に入らない。
使えるものは全部使って、後悔のない転職をしてください。
最後に
焦って決めた転職は、ほぼ失敗します(29社の経験者が言うから間違いない)。
平均勤続年数という「数字」を手がかりにしながら、でも数字に踊らされず、あなたにとってのホワイト企業を見つけてください。
第二新卒は可能性の塊。必ず、あなたに合う会社はあります。
さあ、動き出しましょう。人生を変える転職が、あなたを待っています。


















